ニュースの要約
- リジェネソーム株式会社が、DNAメチル化情報を活用した「エピジェネティック時計」の新たな実装方式を開発し、特許出願を行った
- 従来の線形モデルに比べて非線形な老化パターンにも対応できる点が特長
- 検証の結果、公共データベースを用いた予測精度はピアソン相関係数で0.90を記録した
概要
スペースシードホールディングス株式会社の子会社であるリジェネソーム株式会社は、ヒト唾液等の生体試料を用いて生物学的年齢(=老化状態)を高精度かつ高解釈性で予測可能とする新たなアルゴリズムを開発し、特許出願を行った
本技術は、DNAメチル化情報を活用した「エピジェネティック時計」の新たな実装方式であり、従来の線形モデルに比べて非線形な老化パターンにも対応できる点が大きな特長となっている
また、機械学習の一種である怠惰学習(Lazy Learning)を応用し、過去の類似事例をもとに対象個体の年齢を推定するアルゴリズムを搭載している
さらに、生物学的年齢をより正確に算出するため、相関係数に基づく特徴選択とマーカーセットの最適化を組み合わせることで、限られたデータセットからでも高精度な予測が可能となった
検証の結果、公共データベースを用いた予測精度はピアソン相関係数で0.90を記録している
本技術の開発は、リジェネソームが掲げる「再生医療技術の社会実装と健康寿命の延伸」のミッションに基づくものであり、今後は唾液や血液を用いた簡易スクリーニング技術への応用を目指すとともに、介入型のヘルスケア製品との連携を見据えた開発も進めていく方針である
編集部の感想
編集部のまとめ
リジェネソーム:エピジェネティック時計に関する特許出願についてまとめました
リジェネソームが開発したこの新しい老化予測技術は、従来の線形モデルに比べて非線形な老化パターンにも対応できる点が大きな特長となっている
機械学習を組み合わせることで、限られたデータからでも高精度な予測が可能になったのも注目ポイントだ
今後は唾液や血液による簡易スクリーニングや、ヘルスケア製品との連携など、幅広い応用が期待できそうだ
この技術が広く社会に普及し、個人の健康管理に役立てられることを期待したい
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000065.000140650.html