ニュースの要約
- 女性管理職比率は製造業平均8%、非製造業平均16%と業種による大きな違いがある
- 男女間賃金格差は製造業平均73%、非製造業平均65%と製造業の方が格差が小さい
- 人的資本情報開示は女性・従業員エンゲージメント・健康・人材育成が中心
概要
三菱UFJ信託銀行株式会社は、2025年3月期有価証券報告書における多様性と人的資本に関する情報を分析しました。
その結果、女性管理職比率は製造業平均8%、非製造業平均16%と大きな差がありました。また、男女間賃金格差は製造業平均73%、非製造業平均65%で、製造業の方が格差が小さいことがわかりました。
一方、有価証券報告書に記載された人的資本に関する指標を分析したところ、製造業と非製造業で大きな差はなく、女性・従業員エンゲージメント・健康・人材育成に関する情報開示が中心であることが明らかになりました。
さらに、2023年3月期から2025年3月期にかけての変化を分析したところ、男女間賃金格差の改善と女性管理職比率の向上に緩やかな正の相関傾向が見られました。
編集部の感想
編集部のまとめ
三菱UFJ信託銀行株式会社:女性管理職比率等は業種で大きな違い 人的資本情報開示は女性・従業員エンゲージメント・健康・人材育成が中心 ~2025年3月期有価証券報告書分析(多様性、人的資本に関する情報)についてまとめました
今回の調査結果から、企業の女性活躍推進は業種によって大きな差があることがわかりました。製造業と非製造業では女性管理職比率や男女間賃金格差に大きな違いがあり、業種ごとの取り組みの差が浮き彫りになりました。
一方で、人的資本情報開示の内容については、製造業と非製造業でそれほど大きな差はなく、女性・従業員エンゲージメント・健康・人材育成が中心となっているようです。企業は従業員の多様性と人的資本への投資に注目しており、今後もこの分野での取り組みが進んでいくことが期待できます。
特に注目されるのは、男女間賃金格差の改善と女性管理職比率の向上に緩やかな正の相関傾向があるという点です。これらは密接に関連しており、一方の改善が他方の改善につながっていく可能性が示唆されています。企業は従業員の多様性を高めることで、組織の生産性や業績の向上にもつなげていけるのかもしれません。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000245.000036656.html