ニュースの要約
- 個人株主の満足度が高いほど、株式の継続保有意向や増額意向、他者への推奨意向が高くなることがわかった
- 個人株主の満足度は年代によって大きな差があり、若年層ほど満足度が高い傾向にある
- 個人株主満足度No.1企業は、自動車部門でトヨタ自動車、銀行部門で三井住友トラストグループ、証券部門でSBIホールディングス、保険部門でMS&ADインシュアランス グループ ホールディングス、総合商社部門で伊藤忠商事、医薬品部門で大塚ホールディングスなどが選ばれた
概要
CS(顧客満足度)に関する調査・コンサルティングの国際的な専門機関であるJ.D. パワー ジャパンは、「2025年個人株主満足度調査」の結果を発表しました。
本調査では、個人株主の企業に対する総合的な満足度の測定にあたり「収益性/株主還元」、「事業内容と商品・サービス」、「財務安定性」、「株主の権利・平等性の確保」、「適切な情報開示と透明性の確保」、「取締役会等の責務」、「株主以外のステークホルダーとの適切な協働」の7つのファクターを設定し、個人株主の評価を1,000ポイント満点で測定しています。
調査の結果、個人株主の満足度が高いほど、株式の継続保有意向や増額意向、他者への推奨意向が高くなることが確認されました。一方で、年代によってもファクターに対する認識に大きな差があり、若年層ほど満足度が高い傾向にあることが明らかになりました。
個人株主満足度No.1企業は、自動車部門でトヨタ自動車、銀行部門で三井住友トラストグループ、証券部門でSBIホールディングス、保険部門でMS&ADインシュアランス グループ ホールディングス、総合商社部門で伊藤忠商事、医薬品部門で大塚ホールディングスなどが選ばれました。
編集部の感想
編集部のまとめ
個人株主満足度調査(SM):個人株主の満足度醸成は安定株主の増加に寄与についてまとめました
今回のJ.D.パワー調査では、個人株主の企業に対する満足度を7つのファクターで詳細に分析しています。その結果、満足度の高い個人株主ほど、保有株式の継続保有意向や増額意向、他者への推奨意向が高いことが明らかになりました。これは、企業にとって長期保有株主を増やすうえで重要な示唆だと言えるでしょう。
一方で、年代による満足度の差も確認されており、若年層ほど企業の情報発信や姿勢に対してポジティブな評価をしている傾向にあります。株主とのエンゲージメントを高め、満足度向上につなげていくことは、企業にとって重要な課題だと考えられます。
各業界の個人株主満足度No.1企業が発表されたことで、企業のコーポレートガバナンスの取り組みを評価する1つの指標として、このデータが活用されていくことが期待されます。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000351.000042677.html