ニュースの要約
- 大手企業の「制度越境型リーダー」は、推定わずか0.1%未満
- 日本の大手企業では、制度依存型や日和見型の人材比率が高まっている
- 制度を越えて価値を創造できる人材が極めて希少化している
概要
リクエスト株式会社は、自社が保有する延べ33万8,000人・980社以上の現場データと国際調査・公的統計をもとに、日本の大手企業におけるリーダー人材の希少性と育成構造を体系化した「組織におけるリーダー開発モデル」を発表しました。
今回の調査で明らかになったのは、制度を深く理解し、その枠を超えて新たな価値を創造する「制度越境型リーダー」は、大手企業の全社員の推定0.05~0.1%程度、1社あたり数名しか存在しないという現実です。
日本の大手企業は、役割分担と効率化によって安定した価値提供を実現してきました。しかし近年、急速な市場変化や不確実性の高まりにより、既存制度だけでは解決できない課題が増加しています。その結果、制度依存型や日和見型の人材比率が高まり、制度を越えて価値を創造できる人材が極めて希少化しているのが現状だと分かりました。
編集部の感想
編集部のまとめ
組織行動科学(R):33.8万人の行動データが明らかにした事実【 大手企業の「制度越境型リーダー」は、推定わずか0.1%未満 】についてまとめました
今回のリクエスト株式会社の調査では、大手企業における「制度越境型リーダー」の極端な希少性が明らかになりました。単に制度を破壊するのではなく、制度の意義を理解しつつ、新たな価値を生み出していく能力を持つリーダーが不足していることが課題として浮き彫りになったと言えるでしょう。
市場変化に適応するためには、このような制度越境型のリーダーを戦略的に育成していく必要があるでしょう。企業はリーダー育成の在り方を根本的に見直し、能力開発の仕組みづくりに取り組むことが重要だと考えられます。組織行動科学を活用したリーダー開発が、企業の持続的な価値創造につながっていくのではないでしょうか。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000141.000068315.html