ニュースの要約
- ケニアの法改正により、EPZ内の全ての貨物に通関手続きが義務付けられ、2024年以降の運用が厳格化された
- 阪急阪神エクスプレスのケニア法人がEPZ内に新事務所を開設し、通関業務の強化を図る
- 事務所は首都ナイロビ近郊に位置し、空港へのアクセスも良好
概要
阪急阪神エクスプレスのケニア法人であるINTRASPEED ARCPRO(KENYA)LIMITEDは、ケニアの首都ナイロビ市近郊に新たな事務所を開設しました。
このニュースの背景には、ケニア歳入庁による輸出加工区(EPZ)に関する法改正があります。2023年の改正により、EPZ内に搬出入する全ての貨物に対して通関手続きが義務付けられたほか、税関の事前許可を得る必要が生じるなど、EPZの運用が2024年以降に一層厳格化されることとなったのです。
そのような状況の中、INTRASPEED社は EPZ内に新事務所を設置することで、税関や顧客との連携を密に行い、迅速な通関対応を可能にすることを目指しています。同事務所は、ナイロビ市中心部から南東に30km、ジョモ・ケニヤッタ国際空港まで車で30分ほどと、アクセスも良好な場所に位置しています。週3日程度、通関担当者が常駐することで、EPZ内の顧客ニーズに即したサービスを提供していく予定です。
INTRASPEED社は1999年に設立され、南アフリカ、ケニアに拠点を持つ企業です。阪急阪神エクスプレスが2018年に同社に出資して以降、アフリカでのビジネス展開を強化してきました。今回の事務所開設は、同社のアフリカ拠点ネットワーク拡充の一環となります。
編集部の感想
編集部のまとめ
アティ・リバーEPZ:~法改正による規制強化への対応~ 2025年7月事務所開設についてまとめました
ケニアにおける輸出加工区(EPZ)の運用が一層厳格化される中、阪急阪神エクスプレスのケニア法人INTRASPEED社が、EPZ内に新たな事務所を開設することは注目に値するニュースです。
同事務所はナイロビ市中心部から近く、空港へのアクセスも良好な場所に立地しており、EPZ内の税関や顧客との密接な連携が期待できます。また、通関担当者の常駐により、迅速な通関対応が可能になるとのことで、EPZ内の企業にとってメリットが大きいと言えるでしょう。
阪急阪神エクスプレスは2018年にINTRASPEED社に出資して以来、アフリカでのビジネス拡大を進めてきました。今回の事務所開設は、同社のアフリカ展開をさらに加速させる足掛かりになるのではないでしょうか。ケニアにおけるINTRASPEED社の今後の活躍にも期待が高まります。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000184.000007468.html