ニュースの要約
- iHeart Japan株式会社が第三者割当増資で約8億円を調達
- 拡張型心筋症の治験を推進するため、ヒトiPS細胞由来心血管系細胞多層体(IHJ-301)の開発に取り組む
- 三井住友海上キャピタルが同社の技術優位性と経営陣の実力を評価し、資金を供給
概要
iHeart Japan株式会社は、ベンチャーキャピタルなどを引受先とした第三者割当増資によって8億円の資金を調達しました。
この資金は、同社が開発しているヒトiPS細胞由来心血管系細胞多層体(IHJ-301)を用いた拡張型心筋症の治験を完遂するために活用されます。IHJ-301は、iPS細胞から作製した心臓や血管などの細胞の層とゼラチンハイドロゲル粒子の層から成る「細胞とバイオマテリアルのハイブリッド製品」で、動物実験で高い生着性と治療効果が示されています。
拡張型心筋症は、心臓の筋肉が薄くなり内腔が大きくなる希少疾患で、現在の治療法には限界があります。IHJ-301を用いた新たな再生医療の開発により、心臓移植を必要としない治療法の実現が期待されています。
今回の資金調達は、iHeart Japanがこの分野で優位性を持つ技術を活用し、拡張型心筋症患者の治療に貢献することを目指す取り組みを加速するものです。
編集部の感想
編集部のまとめ
iHeart Japan:シリーズDで約8億円を調達し、拡張型心筋症の治験を推進についてまとめました
iHeart Japanは、ヒトiPS細胞由来心血管系細胞多層体(IHJ-301)の開発を進めており、今回の8億円の資金調達によりその取り組みが加速することになります。IHJ-301は、iPS細胞由来の細胞とバイオマテリアルを組み合わせた革新的な製品で、拡張型心筋症という治療法が限られた希少疾患の治療に期待されています。
同社の技術力と経営力が高く評価され、大規模な資金調達に結び付いたことは注目に値します。国内発のバイオベンチャーとしてグローバルに展開するケイパビリティを持つ同社の取り組みは、再生医療の実用化に向けた重要な一歩といえるでしょう。今後の治験の進展と、新たな治療法の提供に大きな期待がかかっています。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000036661.html