ニュースの要約
- 2024年度の国内映画館市場は2775億円で、前年度比3.3%減少し、4年ぶりに縮小した。
- 映画館業績では「増収」企業の割合が26.5%にとどまり、「赤字」が44.8%と拡大した。
- 2025年度は『劇場版 鬼滅の刃 無限城編』の注目作などで、前年比で微増の2800億円前後が予想される。
概要
株式会社帝国データバンクが調査した2024年度の国内映画館市場は、前年度比3.3%減の2775億円となり、4年ぶりに縮小した。
話題作や一定のヒット作があったものの、興行収入100億円を超えるメガヒット作が少なかったことや、洋画の本数減少、動画配信サービスの浸透を背景に、入場者数を大きく牽引する材料が乏しかったことが要因となった。業績面でも「増収」企業の割合が4割を下回る26.5%にとどまり、「赤字」企業が44.8%と4年ぶりに拡大するなど厳しい状況が続いた。
一方、2025年度は『劇場版 鬼滅の刃 無限城編』や実写の『国宝』など、話題性の高いメガヒット作が相次いで公開される見込みで、前年比で微増の2800億円前後が予想される。ただし、洋画大作やヒット作への依存、動画配信サービスの台頭により映画館へ足を運ぶ機会が減少傾向といった構造的な課題は残ったままとなっている。
編集部の感想
編集部のまとめ
映画館市場:2024年度は2775億円、4年ぶりに縮小も動画配信の脅威にについてまとめました
2024年度の国内映画館市場は前年比3.3%減の2775億円となり、4年ぶりに縮小した。メガヒット作の不足や洋画の本数減少、動画配信サービスの浸透が主な要因で、業績も「増収」企業が4割を下回るなど厳しい状況が続いた。
ただし2025年度は、『鬼滅の刃』や『国宝』といった話題作の登場で、前年比で微増の2800億円前後が予想されている。洋画大作や大ヒット作への依存、動画配信の台頭など、構造的な課題は残るものの、映画ファンや一般客層の取り込みに期待がかかる。コロナ禍の影響から一転、市場の回復に向けた糸口が見えてきたと言えそうだ。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001145.000043465.html