ニュースの要約
- 森永乳業の「RTDコーヒー飲料製造への実用化に向けた水蒸気アロマ抽出技術の開発」が令和7年度日本食品科学工学会の「技術賞」を受賞
- 水蒸気アロマ抽出技術をミルクコーヒーの実製造に応用し、コーヒー風味をより強く引き出すことに成功
- 2022年秋より「マウントレーニア」シリーズの一部商品で本技術を実用化開始、今後ラインアップを拡充
概要
森永乳業は、「食のおいしさ・楽しさ」と「健康・栄養」を両立した企業を目指し、その実現に向けた研究開発に積極的に取り組んでいます。
このたび、同社の「RTDコーヒー飲料製造への実用化に向けた水蒸気アロマ抽出技術の開発」に関する基礎研究成果ならびに実製造への応用に関する研究成果が、令和7年度日本食品科学工学会の「技術賞」を受賞しました。
本研究では、水蒸気蒸留時の条件の一つである水蒸気の冷却温度(凝縮温度)を変えることで、揮発性成分の構成が異なる凝縮液(水蒸気アロマ)が得られることが示されました。これらの水蒸気アロマをミルクコーヒーに用いることで、コーヒーの風味をより多様に、強く引き出すことができることが、消費者による官能評価によって確認されました。
この技術の実用化により、コーヒー原料そのものが持つ本来の香りを活かしたミルクコーヒー飲料を製造できるようになりました。また、コーヒーの風味をより強く引き出すことで、製造時に発生するコーヒー抽出残渣の量を低減することができ、環境負荷低減への貢献も期待されています。
2022年秋より「マウントレーニア」シリーズの一部商品で本技術を実用化し、現在までに4品で活用されています。今後も、「マウントレーニア」シリーズにおいてこの技術を活用した商品ラインアップの拡充を進めていく予定です。
編集部の感想
編集部のまとめ
RTDコーヒー飲料:森永乳業の「RTDコーヒー飲料製造への実用化に向けた水蒸気アロマ抽出技術の開発」取り組みが令和7年度日本食品科学工学会「技術賞」受賞についてまとめました
今回の「技術賞」受賞は、森永乳業が長年にわたって蓄積してきた研究開発力の成果と言えるでしょう。特に、水蒸気アロマ抽出技術を活用することで、コーヒー本来のおいしさをより引き出せるようになったことは高く評価できます。
この技術の実用化により、消費者にとってはより風味豊かなミルクコーヒー飲料が楽しめるようになるでしょう。また、環境への配慮の面でも、コーヒー抽出残渣の削減につながる可能性があり、持続可能な社会実現に向けた一歩と言えます。
今後、「マウントレーニア」シリーズの商品展開にますます期待が高まります。水蒸気アロマ抽出技術を活かした新しいタイプのRTDコーヒー飲料が登場することで、消費者の嗜好に合った多様な商品をお楽しみいただけるようになるでしょう。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001312.000021580.html