ニュースの要約
- 少数株ドットコム株式会社が、MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社の取締役会に対し「がんリスク検査サポート」に関する公開質問状を提出
- 当該サービスについて、国会審議や厚生労働省の見解で医師法第17条違反の可能性や、利用者を誤認させる表現が指摘されている
- 2025年3月に改定された「健康寿命延伸産業分野における新事業活動のガイドライン」に照らし合わせた対応を求めている
概要
少数株ドットコム株式会社は、MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社の取締役会に対し、グループ企業であるあいおいニッセイ同和損害保険株式会社が2023年1月以降取り扱っている「がんリスク検査サポート」に関する公開質問状を提出しました。
当該サービスについては、国会審議や厚生労働省の見解において医師法第17条違反の可能性や、利用者を誤認させる表現が繰り返し指摘されています。さらに、厚労省が2025年3月に改定した「健康寿命延伸産業分野における新事業活動のガイドライン」では、民間事業者による罹患可能性提示や診断行為の禁止、医学的・科学的根拠の明示義務、医療との誤認を防ぐための明示的表示義務が明確に定められており、本件は消費者保護の観点から極めて重大な公共的課題と位置づけられます。
当社はMS&ADグループの実質株主として、国民の生命・健康に関わるサービスが法令やガイドラインを逸脱して提供されることは、企業統治の根幹に関わる重大問題であると認識しており、取締役会としての監督責任と説明責任が厳しく問われていると述べています。そのため、「がんリスク評価」といった医学的判断を伴う表現の使用や、医師法違反、消費者保護法令への抵触の有無などについて、公開回答を求めています。
編集部の感想
編集部のまとめ
「がんリスク検査サポート」:少数株ドットコム株式会社がMS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社の取締役会に公開質問状を提出についてまとめました
少数株ドットコム株式会社は、MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社の取締役会に対し、グループ企業であるあいおいニッセイ同和損害保険株式会社が提供している「がんリスク検査サポート」サービスについて、法令遵守やガバナンスの観点から公開質問状を提出しました。
当該サービスは、国会審議や厚生労働省の見解において医師法第17条違反の可能性や、利用者を誤認させる表現が指摘されており、2025年3月に改定された健康寿命延伸産業分野の新ガイドラインにも抵触する可能性があるとしています。少数株ドットコム株式会社は、MS&ADグループの実質株主として、国民の生命・健康に関わるサービスの適切な提供を求めており、取締役会の監督責任と説明責任を問うている点が注目されます。
健康関連サービスの提供においては、法令遵守やガバナンスの確保が重要であり、企業と投資家の建設的な対話を通じて、消費者保護と健全な市場形成につなげていくことが期待されます。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000045.000158730.html