ニュースの要約
- 従業員のFLと仕事のパフォーマンスには正の関係性がある
- FLの高い従業員は仕事のパフォーマンスだけでなく、エンゲージメントも高い
- FLとの関係で転職回数の増加などは確認されなかった
概要
三菱UFJ信託銀行、みずほ信託銀行、三井住友信託銀行、りそな銀行の4社が2022年に立ち上げた「信託未来プロジェクト」の一環で、人的資本TFは従業員の金融リテラシー(FL)が企業に与える影響について調査を行いました。
調査の結果、従業員のFLが高いと仕事のパフォーマンスが高いことが明らかになりました。さらに個社調査では、FLの高い従業員は従業員エンゲージメントも高いことが示唆されています。一方で、FLと転職回数の関係では、FLの高い従業員が独立志向を高める、転職意向が高まるといった傾向は確認されませんでした。
企業の人事部にとって、従業員のエンゲージメント向上は喫緊の課題です。本調査の結果から、金融リテラシーを高めていくことが企業にとってプラスの効果をもたらすことが示唆されました。信託銀行4社では今後も、企業年金の普及や金融経済教育の提供などを通して、企業の人的資本経営に貢献していくとしています。
編集部の感想
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従業員の金融リテラシーの向上が企業にとって重要であることを示す良い調査結果だと思います
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従業員の金融知識を高めることが企業のエンゲージメント向上にもつながるというのは興味深い発見ですね
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従業員のFLと転職意向の関係が意外な結果だったのも注目ポイントだと感じました
編集部のまとめ
「信託未来プロジェクト」:人事担当者注目!従業員エンゲージメント向上の鍵を握るのは「金融リテラシー」についてまとめました
本調査の結果から、従業員の金融リテラシーの向上が企業にとって大変重要な取り組みであることが明らかになりました。従業員のリテラシーが高いほど、仕事のパフォーマンスやエンゲージメントが高くなる一方で、FLと転職意向には関係性がないことも示されました。
企業にとって従業員の金融経済教育は、福利厚生や社会貢献の観点からも重要ですが、従来は直接的な業務に結び付かないため後手に回りがちでした。しかし、本調査結果を契機に、企業の人的資本経営の観点から、従業員のリテラシー向上に積極的に取り組む機運が高まることが期待されます。
信託銀行4社は今後も、企業年金サービスなどを通じて企業の人的資本経営をサポートしていく意向ですが、人事担当者の皆さまにも、従業員のリテラシー向上に積極的に取り組んでいただきたいと思います。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000157800.html