ニュースの要約
- 三菱商事がAI活用型オンデマンドバス「のるーと」の社会的インパクトを分析・評価し、三菱総合研究所が協力してインパクトレポートを作成
- 「のるーと」が住民のQOL向上と環境負荷低減の2つのインパクトを創出していることを、利用者アンケートやデータ分析で明らかにした
- 三菱総合研究所は今後もインパクト評価サービスを提供し、社会課題解決に貢献していく
概要
三菱商事株式会社は、自社のAI活用型オンデマンドバス「のるーと」について、社会的インパクトの分析・評価を行いました。
この取り組みに三菱総合研究所が協力し、インパクトレポートを作成しました。レポートでは、「のるーと」が地域の課題解決に貢献し、利用者のQOL向上と環境負荷低減に寄与していることを明らかにしています。
「のるーと」は、西日本鉄道株式会社と三菱商事の合弁会社ネクスト・モビリティ株式会社が展開するサービスです。AI技術を活用してリアルタイムに利用者のニーズに合わせてルート設定し、利便性の向上を図っています。
インパクトレポートでは、「のるーと」の運行地域である長野県塩尻市と福岡県宗像市を対象に、利用者や自治体関係者へのアンケート・ヒアリングなどから得られたデータを分析し、サービスの社会的インパクトを評価しました。
分析の結果、「のるーと」は「住民のQOL向上」と「環境負荷低減(CO2削減)」の2つの重要なインパクトを生み出していることが明らかになりました。具体的には、「のるーと」の高頻度利用者ほど、今後も当該地域に住み続けたいという意向が高いことや、利用者の移動がクルマからバスに移行したことで、年間約100トンのCO2削減に貢献していることなどが確認されました。
三菱総合研究所は、今回のインパクト評価を通じて培ったノウハウを活かし、今後も様々な企業・自治体のインパクト創出支援を行っていく方針です。
編集部の感想
編集部のまとめ
のるーと:三菱商事がAIオンデマンドバス「のるーと」インパクトレポート公表 三菱総合研究所が作成協力についてまとめました
三菱商事がAI活用型オンデマンドバス「のるーと」の社会的インパクトを分析・評価し、その結果をインパクトレポートにまとめた取り組みは、企業による社会価値の可視化の好事例といえるでしょう。
レポートでは、「のるーと」が地域の交通課題解決に貢献し、住民のQOL向上と環境負荷低減に寄与していることが定量的に示されています。特に、利用者の生活の質や地域定着意向、CO2削減効果の数値化は興味深い結果です。
この取り組みを主導した三菱総合研究所は、インパクト評価の専門性を生かし、今後も企業や自治体の社会課題解決を支援していく予定です。企業の社会的価値創出を促進する取り組みは、持続可能な社会実現に向けて重要です。この事例が、企業によるインパクト経営の推進につながることを期待したいと思います。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000218.000050210.html