ニュースの要約
- 「KPIで評価されない行動」が、取引先の信頼や関係性の維持・拡大に貢献していた
- 組織行動科学(R)が提言書「効率の先にある『選ばれる企業』への転換」の改訂版を公開
- 組織内で”意味ある行動”を評価し、継承する仕組みづくりの重要性を提唱
概要
本プレスリリースは、組織行動科学(R)を展開するリクエスト株式会社が、先週公開した提言書「効率の先にある『選ばれる企業』への転換」の改訂版を発表したものです。
提言書では、これまで評価されることが少なかった行動が、実は取引先との信頼関係の構築に大きな役割を果たしてきたことを指摘しています。例えば「相手の状況を考えて一言付け加えた」や「工程の順番を工夫した」といった行動は、見えにくい存在でありながら、実は取引先との信頼関係を強化し、継続的な取引につながっていたのです。
ところが、多くの企業では依然として「早く正確に処理する」ことが評価の基準となっており、このような”意味ある行動”が埋もれがちになっています。本提言書は、このような行動を見出し、組織の仕組みとして継承していく方法を提案しています。
具体的には、まず各自の行動の「意味」に気づき、それが取引先にどのような価値をもたらしていたのかを振り返ること。そして、その行動を組織としても評価し、人事制度やキャリア開発に活かしていくことが重要だと述べています。
さらに、AIなどのテクノロジーを活用して、”意味ある行動”を見える化し、人材育成に活用していく方法も提案されています。
本提言書は、効率化の先にある、「選ばれる企業」への道筋を示したものと言えるでしょう。
編集部の感想
編集部のまとめ
組織行動科学(R):「KPIで評価されない行動」が、実は、取引先の信頼や関係性の維持・拡大を生んでいた:提言書”改訂版”を公開についてまとめました
今回のプレスリリースは、これまで見落とされがちだった「KPIで評価されない行動」の重要性に光を当てたものです。「早く正確に処理する」といった従来の評価軸では、相手の気持ちを汲み取る行動や、文脈を理解して柔軟に対応する行動が見逃されがちでした。しかしそうした「意味ある行動」が、実は取引先との信頼関係を築き、継続的な取引につながっていたことが明らかになったのは興味深いです。
特に注目したのは、そうした行動を組織として評価し、人材育成に活かしていくための具体的な提案です。KPIだけでなく、「相手の立場に立って考える力」や「状況を見極める判断力」といった要素を評価指標に組み込み、それらを伸ばすキャリア開発を行うことで、組織力の向上につなげていくというアプローチは参考になりそうです。
また、AIなどのテクノロジーを活用して「意味ある行動」を可視化し、人材育成に役立てるというアイデアも興味深いですね。「効率化」に加えて「関係性の構築」を意識した人材マネジメントの在り方を提案しているところが、まさに”選ばれる企業”への道筋を示していると感じました。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000119.000068315.html