ニュースの要約
- 大企業従業員の学習時間は平均週3.6時間で、長時間学習者も一定数存在する
- 長時間学習者の学習内容は業務スキル向上が中心だが、デジタル技術の学習は少ない
- 長時間学習者の学習時間は転職検討と関連し、周囲の学習環境に影響される
概要
企業活力研究所が行った大企業従業員の「学習」に関する調査の結果が明らかになりました。
一次調査では、大企業従業員の平均週学習時間が3.6時間と、それほど多くないことがわかりました。一方で、週5時間、週10時間といった長時間学習者の層も確認できました。二次調査では、月6時間以上学習する「学習者」に着目して、その学習内容や周囲環境などを詳しく調査しました。
その結果、「学習者」の学習内容は業務スキル向上が中心で、デジタル技術に関する学習時間は少ないことがわかりました。また、「学習者」の中には1年以内の転職検討者が一定数おり、それらの者の学習時間が特に長いことが確認できました。さらに、「学習者」の周囲に他の学習者がいる、上司が自ら学習しているといった環境が整っている場合に、本人の学習時間が長くなる傾向が明らかになりました。
企業の制度・仕組みとしては、キャリアカウンセリング制度や週休3日制度などが学習促進に効果があるとの回答が得られました。従業員の実情に合わせた対策を導入することが重要だと考えられます。
編集部の感想
編集部のまとめ
PR TIMES：「学習している人」はどのような学習をしているのかについてまとまりました
この調査では、大企業の従業員の中にも、かなりの時間を学習に充てる層が一定数いることが明らかになりました。特に注目されるのは、この「学習者」の学習内容が主に業務スキルの向上に集中しており、デジタル技術の学習時間が少ないことです。
また、「学習者」の中に転職検討者が一定数いることも興味深い点です。個人の学習意欲とキャリア形成は密接に関係していると考えられます。さらに、学習環境の整備も重要で、上司や周囲の従業員が一緒に学習している場合に、個人の学習時間が長くなる傾向が見られました。
企業が従業員の学習を促進するには、従業員の実情を丁寧に把握し、年代や職種に応じた適切な対策を立てることが重要だと考えられます。本調査の結果は、そうした取り組みを検討する上で、有益な示唆を提供しているといえるでしょう。
参照元：https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000173039.html
