ニュースの要約
- 入口審査と途上管理の間に生じる構造的な断絶を解消し、組織として一貫性のある意思決定を可能にすること
- 各銀行がすでに保有している「通過率」と「途上排除率」の二つの指標を活用し、両指標の高低を組み合わせて四象限にマッピングすることで、「通した判断が、後にどうなったか」を同じスケールで読み解く
- 四象限の位置に加えて「象限間の移動(時系列の変化)」に注目し、検知体制の強化・混入リスクの増加・審査ポリシーの変動などを、補助指標と組み合わせながら読み解く
概要
本書は、法人口座の入口審査(開設時審査)と途上モニタリングの間に生じる構造的な断絶を解消し、組織として一貫性のある意思決定を可能にすることを目的としています。
金利上昇を背景にした口座獲得競争が激しさを増す一方で、金融犯罪の手口が巧妙化するいま、入口では「通過率の最大化」を、途上では「リスク排除の徹底」を求められ、営業・審査・リスク管理など複数部門の足並みが揃いにくい構造が強まっています。
本書では課題を体系的に整理した上で、両者を接続するための新たな考え方を提示します。具体的には、各銀行がすでに保有している基礎的な二つの指標(通過率と途上排除率)を活用し、両指標の高低を組み合わせた四象限にマッピング。さらに四象限の位置に加えて象限間の移動に注目し、補助指標と組み合わせながら、その変化が示唆する意味を読み解くアプローチを示しています。
その結果、入口でなぜその判断が行われ、その結果が途上でどのように表れたのかを、共通の言語で説明できるようになります。部門間で生じがちな矛盾を解消し、合意形成を後押しします。高額なシステム刷新や複雑な統合基盤を必要としないため、すぐに着手できる点も特長です。
編集部の感想
編集部のまとめ
法人口座審査の断絶解消に向けたホワイトペーパー公開:【シンプルフォーム株式会社】 入口と途上を接続する視点を提示についてまとめました
今回のプレスリリースは、法人口座審査の入口と途上の断絶解消に向けた取り組みを紹介するものです。金融機関では、「通過率の最大化」と「リスク排除の徹底」という、表面上相反する目標を追求せざるを得ない状況にあり、部門間での足並みの不一致が問題になっています。
本書では、既存の基礎データから算出できる「通過率」と「途上排除率」の二つの指標を活用し、両指標の高低を組み合わせて四象限にマッピングすることで、入口の判断と途上の結果を同じ物差しで把握できるようにしています。さらに、四象限の位置変化や補助指標との組み合わせを分析することで、審査体制の強化や不正リスクの増加など、より細かな動きを読み取ることが可能になります。
こうした取り組みにより、部門間の意思疎通が円滑化し、組織全体として一貫性のある判断ができるようになります。高額な投資を必要とせず、すぐに導入できるのも大きな特徴です。法人口座審査の「断絶」解消に向けた現実的で実践的なアプローチだと評価できるでしょう。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000049.000101212.html














