ニュースの要約
- 2026年3月期を初年度とする5か年の中期経営計画(VISION2029)を決議
- 2029年度に経常利益600億円、ROIC10%以上を目標に設定
- 人的資本経営、安全・ガバナンス、環境経営などの非財務目標も定めている
概要
株式会社九電工は、今回2026年3月期を初年度とする5か年の中期経営計画(VISION2029)を策定したことを発表しました。
前中期経営計画期間(2020~2024年度)では、コロナ禍や地政学リスクなどの影響を受けながらも、最終年度には売上高・経常利益ともに過去最高額を計上することができました。しかし、宇久島メガソーラー発電所工事の進捗遅れが課題として残されています。
新中期経営計画期間(2025~2029年度)においても、建設投資は底堅く推移すると予想されるものの、為替相場の変動、物価高騰、労働需給の逼迫、国際情勢の変化などへの注視が必要な状況です。このような環境下、企業理念および長期ビジョンに基づいたサステナビリティ基本方針における重点課題の解決に向け、新中期経営計画を策定しました。
新中期経営計画では、財務目標として2029年度に経常利益600億円、ROIC10%以上を掲げるほか、人的資本経営、安全・ガバナンス、環境経営など、非財務目標も設定しています。また、投資総額2,000億円(5年累計)、株主還元についても、連結配当性向40%を目安とした累進配当の実施を目指しています。
好調な受注環境を活かし、積極的な投資戦略と人的資本経営による社員への還元、株主への還元強化を実現し、新たなステージに向けて成長加速を目指していきます。
編集部の感想
編集部のまとめ
株式会社九電工:中期経営計画(VISION2029)策定に関するお知らせについてまとめました
株式会社九電工は、2026年3月期を初年度とする5か年の中期経営計画(VISION2029)を策定しました。前中期経営計画期間では課題も残されていましたが、新中期経営計画では、財務面では経常利益600億円、ROIC10%以上、投資総額2,000億円(5年累計)、株主還元の強化などの目標を掲げています。また、非財務面でも人的資本経営、安全・ガバナンス、環境経営などの目標を設定しており、持続的な企業価値向上に向けた取り組みが期待されます。好調な受注環境を活かし、将来に向けた積極的な投資と社員、株主への還元の両立を目指す姿勢は評価できます。今後の中期経営計画の遂行に注目していきたいと思います。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000039.000137972.html