ニュースの要約
- 東邦大学医学部 名誉教授の永尾光一医師が、一般社団法人「日本精索静脈瘤協会」の代表理事に就任しました。
- 精索静脈瘤は男性不妊の約40%の原因となっており、治療が可能な疾患ですが、まだ認知度が低いのが現状です。
- 協会は、男性不妊に関する正しい理解を促進し、精索静脈瘤の早期診断と適切な治療の重要性を広く社会に啓発することを目的として設立されました。
概要
永尾光一医師が、2025年4月10日付で一般社団法人「日本精索静脈瘤協会」の代表理事に就任することが発表されました。
不妊に悩むカップルのうち、約半数は男性側にも原因があるとされています。その中でも特に多く見られるのが「精索静脈瘤」で、男性不妊症例の約40%にこの疾患が関与しているといわれています。
精索静脈瘤は、精巣の温度上昇や血流の停滞を引き起こし、精巣機能を低下させることで、妊娠率・出産率の低下につながる病気です。しかし、日帰り手術などで治療することで改善が期待できる「治療可能な男性不妊」のひとつでもあります。
にもかかわらず、この病気についてはまだ十分に知られておらず、「原因がわからないまま悩み続けている」というご夫婦も少なくありません。こうした背景をふまえ、一般社団法人「日本精索静脈瘤協会」が設立され、永尾医師が代表理事に就任することになりました。
永尾医師は、25年以上にわたり精索静脈瘤の手術を行っており、その手術件数は10,000例以上に上るベテランです。今後は、講演活動やウェブサイト・SNSを通じた情報発信などにより、より多くの人々に精索静脈瘤のことを知ってもらうことを目的としています。
編集部の感想
編集部のまとめ
日本精索静脈瘤協会：永尾光一医師が代表理事に就任についてまとめました
今回の発表により、男性不妊の主な原因の1つである「精索静脈瘤」の認知度向上に向けた大きな一歩が踏み出されることになりました。不妊に悩む夫婦の中には、いまだに「原因がわからない」と悩み続けている人が少なくないのが現状です。精索静脈瘤は治療可能な疾患であり、早期発見・適切な治療によってその改善が期待できます。
この協会の設立により、医療専門家との連携のもと、男性不妊に関する正しい理解を促進し、精索静脈瘤の重要性を広く社会に発信していくことが期待されます。永尾医師の豊富な知識と経験を活かした取り組みに注目が集まるでしょう。不妊に悩む方々が、少しでも前向きな歩みを踏み出せるよう願っています。
参照元：https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000160075.html
