ispace:ispace-U.S.、Agileと共同で新型エンジン「VoidRunner」を発表 ミッション3の打ち上げは2027年以降に変更

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ニュースの要約

  • ispace-U.S.とAgileが共同開発した新型エンジン「VoidRunner」をAPEX 1.0ランダーに搭載すると発表
  • ミッション3の打ち上げを2026年から2027年以降に変更
  • 新型エンジンにより、機体の簡素化と信頼性の向上を実現

概要

株式会社ispace(東京都中央区)の米国法人であるispace technologies U.S., inc(以下 ispace-U.S.)は、チャールズ・スターク・ドレイパー研究所(以下 ドレイパー)との連携のもと、ミッション3において、米国コロラド州デュランゴに拠点を置くAgile Space Industries(以下 Agile)とともに開発した高推力・簡素化エンジン「VoidRunner」をAPEX 1.0ランダーに搭載することを発表しました。

当初は、APEX 1.0にAgileのA2200エンジンを搭載する予定でしたが、調達スケジュール内での供給が難しいことが判明したため、ispace-U.S.、ドレイパー、Agileの3者で協議を重ね、新型エンジン「VoidRunner」の開発を決定しました。

「VoidRunner」は、既存のエンジンアーキテクチャをベースに推力とノズル効率を最適化し、APEX 1.0向けに再構成されたもので、Agileの真空環境下でのエンジン燃焼試験を通じて検証され、設計の簡素化とシステムの信頼性向上が実証されています。また、推進系のサブシステムの簡素化により開発スケジュールの実現性も大きく向上しました。

この変更に伴い、ミッション3の打ち上げ時期を2026年から2027年以降に変更することにしました。ispace-U.S. CEOのエリザベス・クリストは「私たちは様々な角度から検証を行い、そこから学び、ミッション成功に向けた最善策を導き出しました。新しい推進システムと新たに強化されたAgileとの連携に、強い自信を持っています」とコメントしています。また、Agile Space Industries CEOのクリス・ピアソンは「『VoidRunner』は性能要件を満たすだけでなく、長期的な効率性向上にも寄与するエンジンです。私たちの技術が、ispaceのミッション3成功に最大限に貢献できるようコミットいたします」と述べています。

編集部の感想

    新型エンジン「VoidRunner」の採用で、ミッション3の成功確率がさらに高まりそうですね。技術的な課題に柔軟に対応し、最善の解決策を見出した点が評価できます。
    打ち上げ時期の延期は残念ですが、安全性と信頼性の向上を優先したと理解できます。月探査ミッションの遂行に向けて粘り強く取り組む姿勢が感じられます。
    Agileとの連携強化も注目ポイントです。両社の強みを最大限に発揮できるよう、緊密な協力関係を築いていくことが重要だと思います。

編集部のまとめ

ispace:ispace-U.S.、Agileと共同で新型エンジン「VoidRunner」を発表 ミッション3の打ち上げは2027年以降に変更についてまとめました

今回の発表では、ispace-U.S.とAgileの連携によって新型エンジン「VoidRunner」が開発され、APEX 1.0ランダーに搭載されることが明らかになりました。このエンジンは、設計の簡素化と信頼性向上を実現しており、ミッション3の成功確率を大きく高められると期待されています。

一方で、この変更に伴い、ミッション3の打ち上げ時期が2026年から2027年以降へと延期されることも発表されました。安全性と信頼性を最優先したと判断できる判断であり、月探査ミッションの確実な遂行に向けた真摯な取り組みが感じられます。

また、Agileとの協力関係の強化も注目に値します。両社の強みを最大限に活かし、より高度な技術の実現に努めていくことで、月開発事業のさらなる進展が期待できるでしょう。今後のispaceの活動にも注目が集まりそうです。

参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000078.000140640.html

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