ニュースの要約
- 2025年3月期の決算結果を発表
- 2026年3月期の業績予想を公表
- 政府の支援体制の本格化に伴い、2026年3月期の売上高は倍増を見込む
概要
株式会社ispace(東京都中央区、代表取締役:袴田武史、以下ispace)(証券コード9348)は、2025年3月期の通期決算を発表しました。
2025年3月期の売上高は4,743百万円と前年度対比で大幅増収となりました。会計基準の変更に伴うミッション2の売上の前倒し計上、およびミッション3のペイロード売上が前年度を上回る水準で推移したことが主因となっています。
一方で、営業損益は△9,795百万円と大幅な赤字となりました。これは、欧州子会社におけるローバー開発受託に関する原価計上の増加等によるものです。当期純損益は△11,945百万円で、為替差損の影響を受けた形となりました。
2026年3月期の業績予想では、売上高6,200百万円を見込んでいます。ミッション3からの売上に加え、ミッション4(旧ミッション6)からの売上も一部開始される予定です。また、ミッション4に関してSBIR補助金からの収入を営業外収入として計上することで、当期純損益は△8,300百万円と大幅に改善する計画です。
同社は、「民間月面ビジネスの幕開け」を感じる1年となったと分析しています。月ミッションが世界中で相次ぐ中、政府による支援体制も本格化しており、良好なビジネス環境が期待できるとしています。今後も月探査に注力し、シスルナ経済圏構築の実現に貢献していくとしています。
編集部の感想
編集部のまとめ
ispace:2025年3月期 通期決算を発表についてまとめました
ispace社の2025年3月期の決算発表では、同社の月探査事業の着実な進展が確認できました。売上高は前年度比大幅増となり、2026年3月期にはさらなる大幅な成長が期待できる見通しです。特に注目なのは、政府の支援体制が本格化していることです。こうした官民の連携により、月面開発がさらに加速していくことが予想されます。一時的な費用計上の影響で赤字幅は大きくなるものの、新規ミッションの立ち上がりに伴い業績は大きく改善する見込みです。ispace社の事業拡大に期待が膨らむ決算発表となりました。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000079.000140640.html