楽天グループの株主優待として利用できる「楽天モバイル株主優待SIM」は、通信費の負担を軽減できる制度として株主の間で関心が高い優待のひとつです。一方で「自分の電話番号がどれか分からない」「機種変更や契約更新のときに番号を引き継げるのか」といった疑問を持つ株主も少なくありません。本記事では、株主優待SIMの電話番号確認と引き継ぎに関する仕組みを、資産運用・株式投資の視点から整理して解説します。
- 株主優待SIMの電話番号はご契約内容の案内(メールまたは書面)・端末の設定画面の2か所で確認できる
- 優待SIMの電話番号は解約と同時ならMNP(番号ポータビリティ)で他社・楽天モバイル本契約へ移転できるが、所定の手続きの期間を要するため事前に問い合わせ窓口へ連絡する
- 前年度と同一の電話番号での継続を選んだ場合は新しいSIMは発行されない
- 紛失・機種変更時は「SIM再発行フォーム」から手続きする
- 第29期は音声+データ30GB/月プランが6ヶ月無料で、継続要件を満たした場合のみ追加で6ヶ月無料(合計最長1年間)。第28期の「1年間無料」とは条件が違う
- 継続要件は2025年12月末日および2026年6月末日時点の株主名簿に同一株主番号で記載があり、100株(1単元)以上を保有していること。満たさない場合、第29期からの利用者は2027年1月31日で利用期間が終了する
- 本記事は2026年度(第29期)の株主優待制度を基準にした内容であり、翌年度以降は条件が変わる可能性がある
楽天モバイル株主優待SIMとは
楽天モバイル株主優待SIMは、楽天グループの株主を対象に、通常であれば有料の音声通話・データ通信プランを一定期間無料で利用できる株主優待制度です。対象となるのは基準日時点で100株(1単元)以上の株式を保有する株主で、第29期は2025年12月末日時点の株主名簿が基準です。12月末の株主名簿をもとに翌年春頃に優待の案内が届き、専用の株主優待サイトから申し込む流れで、保有株数にかかわらず申込みは株主1名につき1回線までです。
優待の対象プランは「音声+データ30GB/月」プランで、第29期は利用開始基準日から6ヶ月無料、継続要件を満たした場合のみ追加で6ヶ月無料(合計最長1年間)という条件です。第28期は無条件で「1年間無料」でしたが、第29期からは前半6ヶ月と後半6ヶ月が分かれた点に注意してください。継続要件は「2025年12月末日および2026年6月末日時点の株主名簿に同一株主番号で記載があり、100株(1単元)以上を保有していること」です。たとえば第29期から利用する株主が2026年1月に保有株をすべて売却した場合、6月末日時点の記載がなくなるため、2027年1月31日をもって利用期間が終了し、無料期間は6ヶ月ぶんにとどまります。一方、第28期から継続して利用している株主が継続要件を満たさなかった場合は、ご利用中の株主優待回線の提供期間満了日の翌日から6ヶ月経過した時点で終了となり、終了日が異なります。なお一部売却でも100株以上が残り株主番号が変わらなければ継続要件は満たされます。株主優待というと自社製品やギフトカードのイメージが強いですが、通信費という毎月確実に発生する固定費を圧縮できる優待は、資産運用の観点からも実利の大きい部類に入ります。
通信費の年間コストを可視化すると、株主優待SIMによる節約効果は配当利回りに上乗せされる「実質利回り」として捉えることができます。長期保有株主にとっては、株価変動リスクとは別に得られる安定したリターンとして評価しやすい優待といえるでしょう。
2026年度(第29期)株主優待の位置づけ
株主優待SIMの制度は年度ごとに実施される優待企画であり、申込期間や特典内容は毎年見直される可能性があります。2026年度は2025年12月末日時点の株主を対象とした「第29期」の優待として案内され、申込期限は2026年5月15日16時59分で受付は終了しています。申込みとは別に本人確認にも期限が設けられており、こちらも既に経過しています。新たなSIM電話番号で申し込んだ場合の利用開始基準日は2026年8月1日、株主優待回線を継続利用する場合はご利用中の回線の提供期間満了日の翌日が利用開始日です。
重要なのは、株主優待SIMの仕組みそのものは継続していても、年度(期)が変われば申込方法・確認方法・引き継ぎ可否などの細部が変更される可能性があるという点です。本記事の内容は2026年度(第29期)時点の情報を基準にしており、翌年度以降に株主優待を利用する際は、その時点の最新の優待案内を必ず確認するようにしてください。
電話番号の確認方法
株主優待SIMを利用していると、「自分の優待用の電話番号がどれだったか分からなくなった」というケースは意外と多く発生します。電話番号の確認方法は、公式FAQでは次の2つが案内されています。
| 確認方法 | 概要 |
|---|---|
| ご契約内容の案内(メールまたは書面) | SIMのお届け後に送られる「ご契約内容の案内」(メールまたは書面)に、割り当てられた電話番号が記載されている |
| 端末の設定画面 | iOSは「設定」>「モバイル通信」>「SIM」、Androidは「設定」>「電話番号」から確認できる |
このほか、株主優待サイトのマイページにログインし、優待内容一覧のページから申込情報を確認する方法もあります。ログインにはユーザーIDまたは登録メールアドレスとパスワードが必要です。どうしても確認できない場合は、株主優待事務局への問い合わせ窓口を利用することで、平日日中の時間帯にサポートを受けられます。
複数の年度にわたって株主優待SIMを利用していると、過去のSIMと現在有効なSIMの電話番号が混在しがちです。端末に複数のeSIMプロファイルが残っている場合は、現在通信できるプロファイルがどれかを設定画面で必ず確認してから利用しましょう。
電話番号の引き継ぎ(MNP)は解約と同時なら可能
株主優待SIMを利用するうえで特に誤解が多いのが、電話番号の引き継ぎに関するルールです。第29期の公式「重要事項説明書」の「03-A 解約方法」には「解約時の番号ポータビリティ」の項が置かれており、本サービスの解約と同時に、他社(楽天モバイル株式会社を含む)へ番号ポータビリティにより移転できると明記されています。ただし楽天グループ所定の手続きの期間を要するため、優待期間の満了間際に思い立っても間に合わないおそれがあります。番号を残したい場合は、早めに株主優待の問い合わせ窓口へ連絡し、手続きの期間を確保してください。
初期契約解除(「ご契約内容のご案内」の受領日から8日以内の書面による解除)の場合も同様に、番号ポータビリティによる他社への移転が認められており、手続きの期間を要する点だけが注意事項として案内されています。「優待の番号は絶対に残せない」と思い込んで番号を手放してしまわないよう注意してください。
- 優待SIM→他社・楽天モバイル本契約への番号ポータビリティ(MNP)は解約と同時なら可能
- ただし所定の手続きの期間を要するため、希望する場合は事前に問い合わせ窓口へ連絡する
- 他社から株主優待SIMへのMNPについても、優待の仕組み上、優待番号として直接引き継げるかは申込時の案内内容に従う必要がある
同一電話番号での継続と新規発行の違い
株主優待SIMは年度ごとに更新されますが、前年度から引き続き同じ電話番号での利用を選択した場合は、新しいSIMカードは発行されず、前年度に発行されたSIMをそのまま使い続ける運用になっています。つまり「同一番号継続」を選ぶと、手元のSIM(またはeSIMプロファイル)に変更はなく、有効期限だけが更新されるイメージです。
一方、SIMを紛失した場合や機種変更でeSIMの再発行が必要な場合は、同一番号継続を選んでいても「SIM再発行フォーム」から個別に手続きをする必要があります。再発行の際は、これまで利用していた電話番号を維持したまま新しいSIM(またはeSIMプロファイル)が発行される形が基本です。
eSIMで株主優待SIMを利用している場合、機種変更をすると新しい端末側でeSIMプロファイルを再設定する必要があります。旧端末でプロファイルを削除する前に、必ず新端末側の設定が完了しているか確認してから切り替えるとトラブルを避けやすくなります。
優待期間終了後、通常プランへ移行する場合の注意点
株主優待SIMの無料期間が終了すると、契約は自動的に利用停止となります。ここで注意したいのは、無料期間終了後に自動的に通常の有料プランへ移行するわけではないという点です。継続してその番号を使い続けたい、あるいは楽天モバイルを通常契約として使い続けたいという場合は、株主優待サイトとは別に、楽天モバイルの通常契約を新規に申し込む必要があります。
この際、優待SIMの番号をそのまま使い続けたい場合は、解約と同時にMNPで転出したい旨を事前に問い合わせ窓口へ連絡する必要があります。手続きの期間を確保できないまま提供期間が満了すると自動的に解約となるため、早めに動くのが安全です。すでに優待の電話番号を家族や取引先などに周知している場合は、切り替えのタイミングで連絡先の案内をしておくと安心です。逆に、優待期間の終了だけで通常料金が自動的に請求されることもないため、優待の範囲内で使い切りたい株主にとっては、特別な解約手続きをしなくても自然に利用が終了する仕組みになっています。
株主優待SIMを賢く活用するための考え方
株式投資の観点で株主優待SIMを見ると、これは配当とは別軸で得られる実質的なリターンと位置づけることができます。もっとも第29期は無料期間が6ヶ月からで、継続要件を満たして初めて合計1年間になります。試算するときは6ヶ月ぶんを基本線に置き、追加6ヶ月は2026年6月末日時点でも同一株主番号で100株以上を保有していたかどうかで判断すると、保有継続の判断材料として役立ちます。
ただし、優待SIMはあくまで期間限定の付帯サービスであり、番号を残すには解約と同時のMNP手続きが必要・通常プランへの自動移行がないといった制約があることを踏まえたうえで、メイン回線として依存しすぎない使い方が現実的です。サブ回線やデータ通信専用として活用し、無料期間終了後の見通しをあらかじめ立てておくことで、優待のメリットを無理なく享受できます。
株主優待は制度改定や条件変更が行われることが珍しくありません。株主優待SIMについても、対象株数や優待内容が年度によって見直される可能性があるため、優待の有無だけを保有理由にするのではなく、企業本体の業績や成長性とあわせて総合的に投資判断を行うことが望ましいでしょう。
まとめ
楽天モバイル株主優待SIMの電話番号は、ご契約内容の案内(メールまたは書面)と端末の設定画面という2つの方法で確認でき、不明な場合は株主優待サイトのマイページや事務局への問い合わせでも対応できます。一方で、優待SIMの電話番号は解約と同時であればMNP(番号ポータビリティ)で他社・楽天モバイル本契約へ移転できるものの、所定の手続きの期間を要するため、番号を残したい場合は早めに問い合わせ窓口へ連絡する必要がある点に注意が必要です。同一番号での継続を選んだ場合は新しいSIMは発行されず、紛失や機種変更時のみ再発行フォームからの手続きが必要になります。
本記事で紹介した内容は2026年度(第29期)の株主優待制度を基準としたものです。株主優待SIMの申込方法や電話番号の取り扱いルールは年度によって変更される可能性があるため、翌年度以降に制度を利用する際は、その時点で案内される最新情報を必ず確認するようにしてください。
楽天モバイル株主優待SIM|電話番号の確認方法と引き継ぎの注意点をまとめました
電話番号は複数の方法で確認可能で、通常契約への番号引き継ぎも解約と同時のMNP手続きであれば可能だという点を正しく理解しておくことが、優待SIMをトラブルなく活用するポイントです。通信費の削減効果を資産運用の一部として捉えつつ、優待制度は年度ごとに条件が変わり得るものとして、最新情報を都度チェックする姿勢を持っておくとよいでしょう。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、金融アドバイスではありません。個別のケースについては専門家にご相談ください。
※本記事の株主優待の内容・基準日は、楽天グループ「株主様ご優待」公式サイトに基づき 2026-09-10 に確認・修正しました。





















