株式会社近鉄エクスプレスの第55期第3四半期決算まとめ・決算の発表日はいつ?配当や決算日

四半期報告書
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詳細・正確な情報は対象企業の報告書をご確認ください。

近鉄エクスプレスの最新の四半期決算報告書が公開されました。国内外の景気悪化とインフレ進行の影響によって、同社の業績にも減収減益が見られました。ただし、売上や収益の減少は止まらず、一定の利益を確保している点でポジティブな結果となっています。今回は、この四半期決算のポイントをわかりやすく解説していきます。

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企業情報

企業名: 株式会社近鉄エクスプレス
証券コード: E04364
決算期: 2023年3月期

株式会社近鉄エクスプレスの決算日・決算時期(スケジュール)は?

株式会社近鉄エクスプレスは、3月決算の企業です。今回の四半期決算は、2023年3月期の第3四半期(2023年4月1日~2023年12月31日)の業績報告となります。

主な事業

株式会社近鉄エクスプレスは、国内外の航空貨物輸送海上貨物輸送ロジスティクス事業を中核に、グローバルに展開する総合物流企業です。世界各地に拠点を有し、自社のネットワークを活かした一貫物流サービスを提供しています。近年では、APLLブランドを通じて、鉄道輸送やプロジェクト物流など、幅広い物流サービスを展開しています。

今期の業績と利益率は?

当第3四半期の業績は、営業収入が551,568百万円営業利益が14,866百万円となりました。世界経済の減速を背景に荷動きが低下し、前年同期比で減収36.4%、減益57.7%と厳しい数字となりました。ただし、同社の営業利益率はまだ2.7%と、一定の収益力を維持できています。

売上・利益の推移

近鉄エクスプレスの過去3年の業績推移をみると、2022年3月期は増収増益と好業績でしたが、2023年3月期は減収減益に転じました。今回の四半期決算も同様に、荷動きの減少や販売価格の下落などの影響で、前年同期比での減収減益となっています。一時的な落ち込みとみられますが、経済環境の先行きは不透明なため、収益回復の時期は不確定です。

四半期連結貸借対照表について

近鉄エクスプレスの直近の四半期連結貸借対照表をみると、資産合計が549,772百万円、負債合計が265,066百万円、純資産合計が284,705百万円となっています。前期末から資産は4,457百万円増加、負債は18,437百万円減少、純資産は22,895百万円増加しています。

資産の部

資産の部では、現金及び預金が1,843百万円減少した一方で、有形固定資産と無形固定資産が合計で16,825百万円増加しています。これは、主に使用権資産の増加と外貨換算の影響によるものです。

負債の部

負債の部では、支払手形及び営業未払金が7,417百万円減少したことや、長期借入金が10,000百万円減少したことなどから、合計で18,437百万円の減少となりました。

純資産の部

純資産の部では、利益剰余金が2,432百万円減少した一方で、為替換算調整勘定が23,972百万円増加したことから、合計で22,895百万円の増加となりました。

ROAとROE

近鉄エクスプレスの収益性を示す指標であるROA(総資産利益率)とROE(自己資本利益率)ですが、当第3四半期ではROAが3.2%、ROEが2.6%となっています。前年同期と比べると大幅に低下していますが、それでも一定の収益力を維持できているといえます。業績回復には時間がかかるものの、財務体質は健全に保たれています。

キャッシュフロー

四半期連結キャッシュ・フロー計算書によると、営業活動によるキャッシュ・フローは15,633百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローは12,984百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは5,362百万円の支出となっています。全体としては、現金及び現金同等物が1,843百万円減少している状況です。営業活動によるキャッシュ・インフローが一定確保できているため、財務体質は良好といえます。

配当の支払額

近鉄エクスプレスは、株主還元策として年2回の配当を行っています。当第3四半期では、中間配当として1株当たり7,000,000円(総額7,000百万円)を支払っています。安定した配当政策が継続されているといえます。

今後の展望

世界的な景気減速が続く中で、近鉄エクスプレスの業績は厳しい状況にあります。ただし、同社の収益性は一定の水準を維持しており、財務体質も健全です。今後は、需要減少への柔軟な対応や、収益性の高いサービスの拡大などに努め、業績の早期回復を目指していくことが期待されます。デジタル化の推進や事業ポートフォリオの見直しなど、中長期的な成長に向けた取り組みにも注目が集まっています。

編集部のまとめ

株式会社近鉄エクスプレスは、世界的な景気悪化の影響を受けて減収減益となりましたが、収益性と財務体質は健全に保たれています。業績回復にはしばらく時間がかかるものの、同社は中長期的な成長に向けた施策を進めており、今後の動向に期待が高まります。株主還元も安定して行われているため、投資家にとってもポジティブな材料と言えるでしょう。

株式会社近鉄エクスプレスの決算日や配当についてまとめました。

株式会社近鉄エクスプレスは3月決算の企業であり、今回の決算は2023年3月期第3四半期の業績報告でした。主な事業は航空・海上貨物輸送やロジスティクスです。当第3四半期は前年同期比で減収減益となりましたが、収益性と財務体質は健全に保たれています。同社は年2回の配当を行っており、当期は1株当たり7,000,000円の中間配当を支払っています。今後の業績回復に注目が集まります。

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