株式会社フィットは、再生可能エネルギー分野を中心に事業を展開する企業です。最近は業績も好調で、第3四半期の売上高は前年同期比で2.3%増加しました。また、利益率の指標であるROEも47.0%と高水準を維持しており、業界でも高い評価を得ています。今後は、太陽光発電システムの導入拡大や、リノベーション事業の強化など、さまざまな成長戦略に期待が寄せられています。
企業情報
企業名: 株式会社フィット
証券コード: E32163
決算期: 4月
株式会社フィットの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社フィットは4月を決算期としており、第3四半期決算の報告書が2024年3月11日に提出されました。通常の企業の決算スケジュールに準拠し、年4回の四半期決算を行っています。
主な事業
株式会社フィットは、再生可能エネルギー事業を中核としています。太陽光発電システムの販売・施工を行うほか、リノベーション事業や不動産関連事業などにも注力しています。特に太陽光発電システムの販売は同社の主力事業であり、法人・個人向けに積極的に展開しています。近年は、リノベーション事業や不動産事業の売上も伸びており、事業ポートフォリオの拡大にも取り組んでいます。
今期の業績と利益率は？
2023年5月1日から2024年1月31日までの第3四半期の業績は、売上高6,538,441千円、営業利益240,307千円、経常利益213,185千円と、前年同期比でそれぞれ増加しています。利益率を示す指標のROEは47.0%と高水準を維持しており、収益性の高い事業展開が続いています。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と利益の推移を見ると、売上高は8,853,977千円から6,538,441千円と2年連続で増加しています。一方で利益面では、経常利益が2年連続で減少傾向にあり、経常利益率も低下していることが課題といえます。しかし、当期の業績見通しは依然として良好で、今後の事業拡大に期待が寄せられています。
四半期連結貸借対照表について
株式会社フィットの最新の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は10,300,765千円、純資産は4,844,531千円となっています。資産の部では、現金及び預金が1,724,073千円、販売用不動産が2,591,590千円と大きな割合を占めています。一方、負債の部では、長期借入金が1,426,203千円と目立ちます。
資産の部
資産の部では、流動資産が8,532,184千円と全体の8割以上を占めています。主な内訳は、現金及び預金1,724,073千円、販売用不動産2,591,590千円、仕掛品1,065,587千円です。一方、固定資産は1,768,580千円と全体の2割弱となっています。
負債の部
負債の部では、流動負債が3,447,544千円、固定負債が2,008,689千円となっています。流動負債の主な内訳は、買掛金732,051千円、短期借入金1,202,140千円です。一方、固定負債の大部分を占めるのが長期借入金の1,426,203千円となっています。
純資産の部
純資産の部では、資本金が980,201千円、資本剰余金が950,188千円、利益剰余金が3,088,917千円となっています。自己資本比率は47.0%と高い水準を維持しており、財務基盤は健全であるといえます。
ROAとROE
ROAは2.1%で、前年同期比では0.9ポイント減少しています。一方、ROEは47.0%と前年同期比で2.8ポイント上昇しており、株主資本利益率は高い水準を維持しています。これは、借入金の削減や利益率の改善などにより、資本効率が高まっていることが要因といえます。今後も高い収益性を維持しつつ、さらなる効率化を目指す必要があるでしょう。
キャッシュフロー
キャッシュ・フローを見ると、営業キャッシュ・フローが365,496千円の収入、投資キャッシュ・フローが167,265千円の支出、財務キャッシュ・フローが476,432千円の支出となっています。営業活動によるキャッシュ・インが安定的に確保されている一方で、設備投資や借入金の返済などにより資金が流出していることがわかります。今後は、投資と財務活動のバランスを考慮しながら、全体としてのキャッシュ・フローの改善に取り組む必要があるでしょう。
配当の支払額
株式会社フィットは、2023年7月27日開催の定時株主総会において、1株当たり12円の配当金を支払うことを決議しました。この結果、当期の配当金総額は48,909千円となっています。過去3年間の配当実績を見ると、前年度の10円から今期12円に引き上げられており、株主還元の強化に積極的に取り組んでいることがわかります。
今後の展望
株式会社フィットは、太陽光発電システムの販売・施工事業を中心としつつ、リノベーション事業や不動産事業への展開も進めています。今後も再生可能エネルギー関連市場の拡大に期待がかかっており、特に法人顧客への提案型営業の強化や個人向け住宅への太陽光システム標準搭載などを通じて、さらなる事業拡大が見込まれます。また、持株会社体制への移行も検討しており、グループ全体の経営効率化やガバナンス強化にも取り組んでいきます。
編集部のまとめ
株式会社フィットは、再生可能エネルギー分野を中心に安定した業績を収めている企業です。第3四半期の業績は前年同期比で増収増益となり、利益率も高水準を維持しています。今後は太陽光発電システムの販売強化やリノベーション事業の拡大、さらには持株会社体制への移行など、さまざまな成長戦略に期待が集まっています。株主還元面でも配当の引き上げが行われるなど、株主重視の経営姿勢が見られます。引き続き同社の動向に注目していきたいと思います。
株式会社フィットの決算日や配当についてまとめました。
株式会社フィットの決算日は4月末日となっており、第3四半期決算の報告書が2024年3月11日に提出されました。また、同社は2023年7月27日開催の定時株主総会において、1株当たり12円の配当金を支払うことを決議しました。この結果、当期の配当金総額は48,909千円となっています。今後も株主還元の強化に取り組むことが期待されます。
