プリマハム株式会社の決算報告が公開されました。食肉や加工食品メーカーのプリマハムは、この度第3四半期の決算を報告しました。今期の業績は順調に推移しており、売上高は4%増、営業利益は18.6%増と大幅な増益となりました。消費者の行動が正常化し、主力商品の販売が好調に推移したことで、収益力が改善されたようです。
企業情報
企業名: プリマハム株式会社
証券コード: 22810
決算期: 3月31日
プリマハム株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
プリマハム株式会社の決算日は3月31日です。第3四半期決算(2023年12月期)の報告を行っています。通期決算は毎年6月に発表されます。
主な事業
プリマハム株式会社は、ハム・ソーセージなどの加工食品と食肉を主力事業としています。加工食品では自社ブランド「香薫®」シリーズが人気で、食肉事業では国内外の畜肉流通に強みを持っています。また理化学機器の開発・製造・販売などのその他事業も手掛けています。
今期の業績と利益率は?
今期第3四半期の業績は売上高が4.3%増の3,425億円、営業利益が18.6%増の103億円と好調でした。消費回復と原材料価格上昇の価格転嫁により、利益率も2.9%から3%台に改善されました。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と営業利益の推移を見ると、売上高は430,740百万円から342,567百万円と減少傾向にあるものの、営業利益は10,510百万円から10,391百万円とほぼ横ばいで推移しています。コスト上昇を価格転嫁できたことで、利益の確保ができています。
四半期連結貸借対照表について
プリマハム株式会社の四半期連結貸借対照表を見ると、全体として総資産は2,514億円となっています。前期末比で216億円の増加を記録しました。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が148億円増加したほか、受取手形及び売掛金も135億円増加しています。棚卸資産も57億円増加しました。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が163億円増加したことが主な要因です。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が29億円、その他有価証券評価差額金が11億円増加しています。自己資本比率は46.8%と安定した水準を維持しています。
ROAとROE
ROAは4.9%、ROEは5.2%となっています。前年同期と比べてROAは0.3ポイント、ROEは0.3ポイントそれぞれ上昇しており、資産効率と自己資本利益率が改善されています。これは、収益力の向上と財務体質の強化によって、企業価値の向上につながっていると言えるでしょう。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは221億円の収入となり、前年同期に比べて45億円増加しました。これは主に売上債権の増加があったものの、税金等調整前四半期純利益の増加や仕入債務の増加によるものです。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは30億円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは161億円の支出となっています。
配当の支払額
プリマハム株式会社は、年2回の配当を行っています。第2四半期末には1株当たり45円、期末には20円の配当を実施しており、年間配当は65円となっています。配当性向は52.7%です。
今後の展望
プリマハム株式会社は、ESGへの取り組みと持続可能な経営基盤の強化、外部環境の変化に対応した収益基盤の構築、成長投資とグローバル展開を基本方針に掲げており、更なる成長を目指しています。原材料高騰への対応力を高めつつ、新商品開発や海外事業の拡大など、さまざまな施策に取り組んでいくと期待されています。
編集部のまとめ
プリマハム株式会社の第3四半期決算は、売上高・利益ともに増加と好調でした。消費回復と価格転嫁が効果を発揮し、収益性が改善されたことが分かります。今後は、サステナビリティ経営の推進やグローバル展開の強化にも注目です。プリマハムは食品業界をリードする企業の1つとして、今後の動向にも期待が高まります。
プリマハム株式会社の決算日や配当についてまとめました。
プリマハム株式会社の決算日は3月31日で、通期決算は毎年6月に発表されます。また、同社は年2回(中間期末、期末)の配当を行っており、1株当たり年間65円の配当を実施しています。業績好調を受けて、株主還元にも積極的な会社といえるでしょう。