滝沢ハム株式会社の2023年度第3四半期決算が発表されました。滝沢ハムは、安全で美味しい食肉製品の製造・販売を手がける企業です。この決算では、価格改定やコスト削減策の効果が出て、経常利益や純利益が改善されています。今後は、新規仕入先の開拓や商品開発にも取り組み、さらなる成長を目指していきます。
企業情報
企業名: 滝沢ハム株式会社
証券コード: E00343
決算期: 3月期
滝沢ハム株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
滝沢ハムの決算期は3月期で、第3四半期の決算日は2023年12月31日となっています。
主な事業
滝沢ハムは、ハム・ソーセージやローストポーク、生ハムなどの食肉加工品の製造・販売を主な事業としています。また、惣菜や食肉の販売も行っています。創業以来、新鮮で安全な商品を提供し続けており、国内外で高い評価を得ている企業です。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の売上高は218億9百万円と前年同期比で4.4%減少しましたが、価格改定の効果とコスト削減により、営業利益は2億49百万円、経常利益は2億76百万円、親会社株主に帰属する純利益は1億91百万円と大幅な増益となりました。利益率も改善されており、同業他社と比べても高水準にあります。
売上・利益の推移
売上高は前年同期比で4.4%減の218億9百万円となりましたが、利益面では大幅に改善されました。営業利益は79百万円の損失から249百万円の黒字に、経常利益も36百万円の損失から276百万円の黒字に回復しています。販売競争の激化により売上は減少しましたが、価格改定やコスト削減の効果が現れてきたことで、収益性が大きく改善されています。
四半期連結貸借対照表について
滝沢ハムの四半期連結貸借対照表を見ると、資産は前期末から23億72百万円増加して151億47百万円となっています。これは主に売掛金の増加によるものです。一方、負債も21億24百万円増加して112億42百万円となり、純資産は2億47百万円増加して39億5百万円となっています。
資産の部
資産の部では、現金・預金が4億11百万円増加し、売掛金が15億74百万円増加しています。季節要因により、売上債権が増加したことが主な要因です。また、棚卸資産も3億18百万円増加しています。
負債の部
負債の部では、買掛金が13億77百万円増加しているほか、借入金が4億65百万円増加しています。これも季節変動によるものです。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が1億91百万円増加し、その他有価証券評価差額金も54百万円増加するなど、全体としては2億47百万円の増加となりました。
ROAとROE
滝沢ハムのROAは前期末の1.3%から2.3%に上昇し、ROEも5.2%から5.5%へと改善しています。これは、利益率の向上により、資産や自己資本の効率的な活用ができたことが主な要因です。今後も生産性の向上やコスト管理の強化により、収益性を高めていく方針です。
キャッシュフロー
当第3四半期のキャッシュフローの状況は、営業活動によるキャッシュ・フローが4億11百万円の増加となっています。これは主に売上債権の増加などがありましたが、利益の改善により、全体としては資金の増加に転じました。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは76百万円の減少、財務活動によるキャッシュ・フローは65百万円の減少となりました。
配当の支払額
当期の配当については、現時点では未定となっています。しかし、業績の改善に伴い、株主への利益還元についても検討していく方針です。今後の業績動向を見極めながら、株主の皆様への還元を検討していきます。
今後の展望
滝沢ハムは、新規仕入先の開拓や一次加工品の商品開発、生産ラインの外部委託などにより、さらなるコスト削減や生産性の向上に取り組んでいきます。また、新たな販路の開拓や販売力強化にも注力し、収益力の向上を図っていく方針です。先行きの不透明な事業環境ではありますが、これらの施策により、持続的な成長を目指していきます。
編集部のまとめ
今回の決算では、滝沢ハムが徹底したコスト削減と生産性向上に取り組んだ成果が表れ、大幅な増益となりました。新型コロナや物価高など、厳しい経営環境が続く中、企業の努力が功を奏したといえるでしょう。今後も新商品の開発や新規販路の開拓に注力し、持続的な成長を実現していくことが期待されます。
滝沢ハム株式会社の決算日や配当についてまとめました。
滝沢ハムの決算期は3月期で、第3四半期の決算日は2023年12月31日となっています。今期の業績は大幅な増益となり、ROAやROEも改善されました。一方で、配当については未定となっています。今後は、さらなる収益力の向上を目指し、株主還元についても検討していくことが期待されます。