クオンタムソリューションズ株式会社の2023年11月期第3四半期決算が発表されました。売上高は161百万円と前年同期比15.1%減と減少しましたが、営業損失398百万円と前年同期より改善しています。アイラッシュケア事業は回復傾向にあり、AIやEV事業などの新規事業への取り組みも加速しているなど、今後の成長に期待が高まる内容となっています。
企業情報
企業名: クオンタムソリューションズ株式会社
証券コード: E05315
決算期: 2月期
クオンタムソリューションズ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
クオンタムソリューションズ株式会社の決算期は2月期で、2024年1月15日に2023年11月期第3四半期の決算報告書を提出しています。
主な事業
クオンタムソリューションズ株式会社は、システムソリューション事業とアイラッシュケア事業の2つの事業を展開しています。システムソリューション事業では、5G技術とAI技術を融合させた関連事業として、EV事業やAI関連事業などに取り組んでいます。アイラッシュケア事業では、まつ毛エクステンションサロンの運営や、自社開発のまつ毛美容液などの商品販売を行っています。
今期の業績と利益率は?
2023年11月期第3四半期の業績は、売上高が161百万円と前年同期比15.1%減少しましたが、営業損失は398百万円と前年同期の294百万円から改善しています。事業規模は縮小傾向にありますが、経費の抑制などによりプロフィットが改善されています。
売上・利益の推移
クオンタムソリューションズ株式会社の過去3年間の業績をみると、2023年2月期は売上高264百万円、経常損失156百万円と赤字決算となりました。その後、2023年11月期第3四半期では売上高161百万円、経常損失268百万円とパフォーマンスは改善傾向にあります。今後の事業成長への期待が高まっています。
四半期連結貸借対照表について
2023年11月期第3四半期の四半期連結貸借対照表では、資産合計1,219百万円、負債合計529百万円、純資産合計690百万円となっています。前期末と比較して、資産が大幅に増加しており、負債も増加しています。自己資本比率は42.6%と一定の水準を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が692百万円と大幅に増加し、事業拡大に向けた投資余力が高まっています。一方で、商品及び製品が421百万円と増加しており、在庫水準の適正化が課題となっています。
負債の部
負債の部では、買掛金が398百万円と増加しています。EV事業などの新規事業への先行投資に伴い、仕入債務が増加したものと考えられます。
純資産の部
純資産の部では、資本金が3,268百万円、資本剰余金が2,851百万円と増加しています。これは、新株予約権の行使により、資本金及び資本剰余金が増加したことによるものです。
ROAとROE
ROAは前期-21.4%から当第3四半期-22.0%とやや悪化していますが、ROEは前期-240.3%から当第3四半期-38.5%と大幅に改善しています。これは、親会社株主に帰属する四半期純損失が前年同期の925百万円から265百万円まで縮小したことが要因です。今後の事業回復に期待がかかります。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況については、四半期連結キャッシュ・フロー計算書が作成されていないため、詳細は不明です。ただし、現金及び預金が前期末比455百万円増加していることから、営業活動によるキャッシュ・インが増加傾向にあるものと推察されます。
配当の支払額
クオンタムソリューションズ株式会社は、過去3年間、配当金の支払いを行っていません。企業成長に向けて内部留保の活用に注力しているものと考えられます。今後、業績回復が進めば、配当の実施が期待されます。
今後の展望
クオンタムソリューションズ株式会社は、AI関連事業やEV事業の立ち上げに注力しており、これらの新規事業が今後の業績拡大につながることが期待されています。また、アイラッシュケア事業でも、サロンの売上回復や自社商品の販売強化などにより、収益力の向上が見込まれます。事業ポートフォリオの強化と経営効率の改善によって、中長期的な企業価値の向上が期待できそうです。
編集部のまとめ
クオンタムソリューションズ株式会社は、AI関連事業やEV事業など新しい成長分野に注力しつつ、アイラッシュケア事業の収益改善にも取り組んでいます。営業損失は前年同期から縮小しており、事業構造の改善が進んでいます。今後の事業展開と収益力の向上に期待がかかります。
クオンタムソリューションズ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
クオンタムソリューションズ株式会社は2月期決算を行っており、2023年1月15日に2023年11月期第3四半期の決算報告を発表しました。過去3年間、同社は配当を実施していませんが、今後の業績回復と事業拡大に期待が高まっています。