株式会社オールアバウトの2023年12月期第3四半期決算が発表されました。オールアバウトは総合情報サイト「All About」を運営する会社で、ユーザーにとって最適なサービスを提供することで、個人を豊かに、社会を元気にすることを目指しています。今回の決算では、一部の事業で減収減益となりましたが、 新たな投資にも取り組んでおり、今後の成長に期待が高まります。
企業情報
企業名: 株式会社オールアバウト
証券コード: E05514
決算期: 3月期
株式会社オールアバウトの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社オールアバウトの決算は3月期で、2023年12月期第3四半期の決算報告が2024年2月9日に提出されています。通期の決算発表は毎年5月頃に行われる予定です。
主な事業
株式会社オールアバウトは、メディア&デジタルマーケティング事業とトライアルマーケティング&コマース事業を展開しています。代表的なサービスとして「All About」総合情報サイトの運営や、顧客企業のマーケティング支援、dショッピングなどのeコマースサイトの運営などに取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は 売上高11,676百万円、営業損失396百万円となりました。前年同期と比較すると、売上高は6.9%減少しましたが、営業損失は拡大しています。利益率は低下傾向にあり、今後の改善が課題となっています。
売上・利益の推移
過去3年間の業績を見ると、売上高は緩やかに増加傾向にありましたが、足元では減収となっています。一方で、利益面では2023年12月期第3四半期に大幅な損失計上となっており、収益性の改善が喫緊の課題です。今後の取り組みに注目が集まります。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末時点の四半期連結貸借対照表では、資産合計は9,842百万円、負債合計は5,179百万円、純資産は4,663百万円となっています。前期末比で資産が増加し、負債も増加しましたが、自己資本比率は43.5%と健全な水準を維持しています。
資産の部
資産の部では、流動資産が7,520百万円と前期末比で増加しており、現金及び預金や未収入金の増加が主な要因です。一方で、固定資産は2,323百万円と堅調に推移しています。
負債の部
負債の部では、流動負債が5,054百万円と大幅に増加しており、未払金の増加が主な要因です。固定負債は124百万円と横ばいの推移となっています。
純資産の部
純資産の部では、4,663百万円と前期末比で195百万円減少しました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上により利益剰余金が減少したことが原因です。
ROAとROE
ROAは前年同期の-0.7%から-4.0%に低下し、ROEも前年同期の-1.9%から-5.6%と大幅に悪化しています。収益性の改善と、資産効率の向上が重要な課題となっています。今後の効率的な事業運営や成長戦略の実現が期待されます。
キャッシュフロー
当四半期の連結キャッシュ・フローについては開示されていませんが、営業活動によるキャッシュ・フローの改善が重要です。長期的に安定したキャッシュ・フローの確保が経営の課題となっています。
配当の支払額
2023年度の配当金は1株当たり3円の予定で、前期比で50%減少しています。業績低迷を受けて、株主還元を抑制せざるを得ない状況となっています。今後の業績回復を待って、配当の増額を期待したいところです。
今後の展望
株式会社オールアバウトは、メディア事業の収益性改善や成長分野への投資拡大などに取り組み、企業価値の向上を目指しています。足元の業績低迷は課題ですが、中長期的な視点から新たな事業展開にも期待がかかっています。株主の皆様にとって好材料となる業績回復に期待したいところです。
編集部のまとめ
株式会社オールアバウトの2023年12月期第3四半期決算では、一部事業の減収や利益低下が見られました。収益性の改善と成長分野への適切な投資が重要な課題となっています。しかし、新たな事業への取り組みも始まっており、中長期的な企業価値向上が期待できるでしょう。今後の業績動向と新たな取り組みに注目が集まります。
株式会社オールアバウトの決算日や配当についてまとめました。
株式会社オールアバウトの決算日は3月期で、通期の決算発表は毎年5月頃に行われます。今期の配当は1株当たり3円と前期比50%減となっています。業績回復には時間を要する可能性がありますが、中長期的な成長への期待も高まっています。株主の皆様にとってプラスとなる情報に注目していきましょう。