株式会社フルッタフルッタの決算報告を読んでみると、この企業は健全な経営基盤を維持しつつ、将来の成長に向けた取り組みを積極的に行っていることが分かります。特に、急成長が期待されるアサイー市場への注力や、サステナブルな事業モデルの構築など、同社の強みを生かした戦略が注目されます。今後の企業業績の改善と、さらなる飛躍に期待が高まります。
企業情報
企業名: 株式会社フルッタフルッタ
証券コード: E31035
決算期: 2023年4月1日~2024年3月31日
株式会社フルッタフルッタの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社フルッタフルッタの決算日は3月31日です。第3四半期決算は2023年12月31日時点のものとなっています。毎年4月からの新事業年度の中で、第1四半期、第2四半期、第3四半期、そして本決算という流れで業績の報告が行われます。
主な事業
株式会社フルッタフルッタは、アサイーをはじめとしたアマゾンフルーツの輸入・製造・販売を主な事業としています。特にアサイーについては、国内における先駆者として、その健康価値の啓蒙活動や機能性研究に取り組んでおり、国内外での拡大を目指しています。また、アグロフォレストリーを活用したサステナブルな事業モデルの構築にも力を入れています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期累計期間(2023年4月1日~12月31日)の業績は、売上高837,259千円、営業損失224,819千円、経常損失244,880千円、四半期純損失244,103千円となりました。売上高は前年同期比で47.3%の大幅な増加となったものの、原価上昇の影響により利益率は厳しい状況になっています。
売上・利益の推移
同社の売上高は直近3年間で着実に成長しており、2023年3月期には804,885千円を記録しています。一方で、営業損益、経常損益、当期純損益は赤字が続いているのが課題となっています。しかし、当第3四半期では前年同期に比べて損失幅が縮小しており、今後の業績改善に期待が高まっています。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表をみると、総資産は1,159,248千円となっています。負債は517,906千円、純資産は641,342千円となっており、自己資本比率は55.0%を維持しています。流動性と健全な財務基盤を確保できていると評価できます。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が226,194千円、商品及び製品が167,202千円となっています。投資有価証券などの投資その他の資産も413,533千円あり、幅広い資産構成となっています。
負債の部
負債の部では、買掛金が141,056千円、社債が300,000千円となっています。有利子負債の増加により、収益力の改善とともに財務体質の強化が課題となっています。
純資産の部
純資産の部では、資本金が974,921千円、利益剰余金がマイナスの1,161,618千円となっています。新株予約権の発行などにより、資本金と資本剰余金が増加しています。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)とROE(自己資本利益率)については、赤字が続いていることから低水準となっています。今後の業績改善と、収益力の向上によりROAとROEの改善が期待されます。特に、アサイー市場の拡大や、サステナブル事業の強化など、同社の強みを生かした取り組みが、収益性の向上につながると考えられます。
キャッシュフロー
同社の経営成績は赤字が続いているため、営業活動によるキャッシュ・フローもマイナスとなっています。一方で、新株予約権の行使などによる財務活動によるキャッシュ・フローは増加しており、財務基盤の強化が図られています。今後の収益力の改善と、事業投資の最適化により、健全なキャッシュ・フローの確保が期待されます。
配当の支払額
当社は、現時点で配当を行っていません。将来的に収益力が改善し、安定した経営基盤が確立された際には、株主還元策の検討も課題となるでしょう。
今後の展望
同社は、アサイー市場の拡大、アサイーの機能性研究、サステナブルマッチングプラットフォームの構築など、中長期的な成長につながる取り組みを進めています。これらの施策が奏功すれば、収益性の向上と財務体質の強化につながるものと期待されます。引き続き、同社の動向に注目していきたいと思います。
編集部のまとめ
株式会社フルッタフルッタは、アサイー等のアマゾンフルーツを中心としたユニークな事業展開で、今後の成長が期待される企業です。直近の業績は厳しい状況が続いていますが、アサイー市場への注力や、サステナブル事業の強化など、中長期的な成長戦略が注目されます。財務基盤の安定化と収益性の改善に向けた取り組みが進めば、同社の株式投資魅力も高まると考えられます。
株式会社フルッタフルッタの決算日や配当についてまとめました。
株式会社フルッタフルッタの決算日は3月31日です。直近の第3四半期決算では、売上高を大幅に伸ばしたものの、利益面では赤字が続いています。同社は現時点で配当を行っていませんが、今後の収益力の改善と、株主還元策の検討が期待されます。