北雄ラッキー株式会社の決算内容をご紹介します。2024年3月1日から2024年5月31日までの第1四半期決算です。この期間は、コロナ禍からの回復基調と物価高騰の中、同社は店舗改装やオンラインの強化などに取り組み、着実に業績を上げてきました。
企業情報
企業名: 北雄ラッキー株式会社
証券コード: 27470
決算期: 毎年2月末日
北雄ラッキー株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
北雄ラッキー株式会社の決算日は2月末日です。年1回の決算と、第1四半期決算(3月~5月)、第2四半期決算、第3四半期決算を公表しています。
主な事業
北雄ラッキー株式会社は、北海道を中心に31店舗のスーパーマーケットを運営しています。食料品、日用品、衣料品の販売が主な事業で、品揃えや接客サービスの向上に努めています。また、近年は生鮮・デリカセンターの稼働などにより商品供給体制を強化するなど、事業領域の拡大にも注力しています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の売上高は89億3百万円、前年同期比3.3%の減少となりました。一方、経常利益は13百万円と前年同期から75.1%減少しています。売上高減少と経費増加により利益率も前年同期より低下しましたが、中期経営計画に基づき、商品政策の強化や生産性向上など、収益力向上に向けた取り組みを進めています。
売上・利益の推移
北雄ラッキー株式会社の直近3年間の業績推移をみると、売上高は約92億円前後で推移し、経常利益も2023年2月期に54百万円と増加傾向にありました。ただし、当第1四半期は販売費や人件費の増加などから一時的に減益となっています。今後は、中期経営計画の着実な実行により、持続的な業績拡大を目指していきます。
四半期連結貸借対照表について
北雄ラッキー株式会社の四半期連結貸借対照表では、資産合計が前期末比2億6百万円増加の181億22百万円となっています。負債は124億95百万円と1億94百万円増加し、純資産は56億27百万円と12百万円の増加です。安定した財務体質を維持しつつ、計画的な設備投資や事業拡大への投資を行っているようです。
資産の部
資産の部では、商品及び製品が1億28百万円増加したほか、リース資産が1億14百万円増加するなど、店舗運営に必要な資産が積み上がっています。一方で、未収入金と差入保証金が減少しています。
負債の部
負債の部では、買掛金が2億50百万円増加した一方で、短期借入金と1年内返済予定の長期借入金が合わせて23億17百万円減少しています。長期借入金が21億90百万円増加しており、財務体質の改善に取り組んでいるようです。
純資産の部
純資産の部では、その他有価証券評価差額金が36百万円増加したほか、四半期純利益39百万円を計上しています。一方で、株主配当金の支払いにより63百万円減少しています。
ROAとROE
北雄ラッキー株式会社のROA(総資産利益率)は0.2%、ROE(自己資本利益率)は0.7%となっています。前年同期と比べ、ROAは0.9ポイント、ROEは0.7ポイント低下しており、一時的に収益性が悪化した様子がうかがえます。今後は、売上高や利益率の回復に加え、財務体質の強化によってこれらの指標の改善を目指すと考えられます。
キャッシュフロー
北雄ラッキー株式会社のキャッシュフローについては、当第1四半期の四半期キャッシュ・フロー計算書が開示されていませんが、前期の連結キャッシュ・フロー計算書によると、営業活動によるキャッシュ・フローは+16億円、投資活動によるキャッシュ・フローは-19億円、財務活動によるキャッシュ・フローは+13億円となっています。設備投資や借入金返済などで資金が流出していますが、営業活動によるキャッシュ・インが大きいことから、財務体質の改善に取り組んでいるものと考えられます。
配当の支払額
北雄ラッキー株式会社は、2024年5月の定時株主総会において、1株当たり50円の期末配当を決議しました。前期の年間配当50円から変更はありません。当第1四半期では、この期末配当の支払いにより63百万円の減少となっています。株主還元も意識しつつ、企業の成長投資にも取り組んでいる模様です。
今後の展望
北雄ラッキー株式会社は、2024年2月期から2026年2月期までの中期経営計画に基づき、商品政策の強化やマーケティング力の向上、ローコスト運営などに取り組んでいます。短期的には物価高の影響を受けているものの、中期的には着実な利益成長と財務体質の強化を目指しています。今後も、地域No.1のスーパーマーケットを目指して事業基盤の強化を続けていくことが期待されます。
編集部のまとめ
北雄ラッキー株式会社は、北海道を中心に展開するスーパーマーケットチェーンです。当第1四半期は物価高の影響で一時的に減益となりましたが、中期経営計画に沿った取り組みを進めており、今後は収益力の向上と財務体質の強化を通じた持続的な成長が期待できます。安定した株主還元も継続しており、北海道の地域密着型小売業として、今後の動向に注目が集まります。
北雄ラッキー株式会社の決算日や配当についてまとめました。
北雄ラッキー株式会社の決算日は2月末日で、年1回の本決算に加え、第1~第3四半期の決算も公表しています。配当は年間50円を維持しており、安定した株主還元を行っています。今後も、地域密着型小売りとしての事業基盤を強化し、持続的な成長と株主還元の両立を目指していくことが期待されます。