ヤマイチ・ユニハイムエステート株式会社の最新の四半期決算報告が発表されましたね。不動産開発事業を中心に事業展開しているこの企業は、売上高が8,018,133千円、経常利益は674,977千円と、前年同期比で減収減益となりましたが、安定収益の確保に向けた事業展開が行われているようです。
企業情報
企業名: ヤマイチ・ユニハイムエステート株式会社
証券コード: 29840
決算期: 3月期
ヤマイチ・ユニハイムエステート株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ヤマイチ・ユニハイムエステート株式会社は3月期決算の企業で、決算日は毎年3月31日となっています。また、四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日の各四半期末に実施されています。
主な事業
ヤマイチ・ユニハイムエステート株式会社は、不動産開発事業と不動産賃貸事業を中心に事業を展開しています。特に不動産開発では、住宅やオフィスなど用途にとらわれずに「土地の価値最大化」を目指しており、安定収益の確保に向けて不動産の賃貸事業にも注力しています。その他にも、マンション事業やシニア向けサービスなど、多角的な事業展開を行っています。
今期の業績と利益率は?
ヤマイチ・ユニハイムエステート株式会社の当第3四半期連結累計期間の売上高は8,018,133千円、経常利益は674,977千円となり、いずれも前年同期比で減少しています。しかし、売上総利益率は31.6%と高水準を維持しており、収益性の高い事業展開が行われていることがうかがえます。
売上・利益の推移
ヤマイチ・ユニハイムエステート株式会社の売上高と利益の推移をみると、2022年3月期までは増収増益基調で推移しておりましたが、2023年3月期は売上高が減少する一方で、利益率の高い事業の伸びにより利益は維持できている状況です。今後も不動産開発事業と賃貸事業のバランスを取りながら、企業価値の向上を目指していくことが期待されます。
四半期連結貸借対照表について
ヤマイチ・ユニハイムエステート株式会社の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は47,492,644千円となっており、前期末比で6,159,893千円の増加となっています。これは主に、仕掛販売用不動産が7,006,847千円増加したことによるものです。一方、負債合計は36,332,389千円と増加しており、純資産は11,160,255千円となっています。
資産の部
資産の部では、販売用不動産が1,197,534千円減少した一方で、仕掛販売用不動産が7,006,847千円増加しており、不動産開発事業の拡大が進んでいることがうかがえます。また、現金及び預金も3,689,349千円と高水準を維持しており、安定的な事業展開が行えるよう
立っていると見られます。
負債の部
負債の部では、短期借入金が4,288,772千円増加した一方で、長期借入金が1,897,909千円減少しています。これは、短期の資金調達を行い、長期借入金の返済を進めていることがうかがえます。財務の健全性を維持しつつ、事業拡大に向けた投資を行っていると言えるでしょう。
純資産の部
純資産の部では、親会社株主に帰属する四半期純利益が477,388千円計上された一方で、配当金の支払いにより215,283千円減少しています。全体としては11,160,255千円と、前期末比で272,795千円の増加となっています。自己資本比率は23.5%となっており、健全な水準を維持しています。
ROAとROE
ヤマイチ・ユニハイムエステート株式会社のROA(総資産利益率)は、前期の3.2%から当期は1.0%に低下しています。一方、ROE(自己資本利益率)は、前期の12.1%から当期は4.3%となっており、こちらも減少しています。これは主に売上高の減少により利益が減少したことによるものと考えられます。今後は収益性の改善に努め、ROAとROEの向上を目指していくことが重要となります。
キャッシュフロー
ヤマイチ・ユニハイムエステート株式会社のキャッシュフローを見ると、営業活動によるキャッシュフローが1,522,858千円のマイナスとなっています。これは、たな卸資産の増加による資金流出が大きかったことが主な要因です。一方で、投資活動による
キャッシュフローは6,043千円の収入、財務活動によるキャッシュフローは362,541千円の収入となっており、全体としては現金及び現金同等物が1,084,282千円減少しています。今後は、事業の成長性と収益性を高めることで、キャッシュフローの改善にも取り組むことが課題となります。
配当の支払額
ヤマイチ・ユニハイムエステート株式会社は、2023年6月28日の定時株主総会において1株当たり30円の期末配当を決議しており、総額215,283千円の配当を実施しました。これは前期の1株当たり20円から増配となっており、株主還元の強化に取り組んでいることがわかります。今後も企業価値の向上と安定配当の実現に努めていくことが期待されます。
今後の展望
ヤマイチ・ユニハイムエステート株式会社は、不動産開発事業と賃貸事業のバランスを取りながら、安定収益の確保と企業価値の向上に努めていくことが
期待されます。特に、賃貸用の不動産を積極的に取得し、キャッシュフローの改善を図るとともに、適切なタイミングでの不動産売却による利益の実現にも注力していくことが重要だと考えられます。また、マンション事業やシニア向けサービスなども強化し、事業の多角化を進めることで、中長期的な成長につなげていくことが期待されます。
編集部のまとめ
ヤマイチ・ユニハイムエステート株式会社は、不動産開発と賃貸事業を中心に事業を展開しており、当第3四半期の業績は減収減益となりましたが、高い収益性を維持しつつ、長期的な成長に向けての投資も行っている様子がうかがえました。今後は、収益性の改善と事業の多角化に努め、企業価値の向上につなげていくことが課題だと考えられます。また、安定配当の実現にも取り組んでおり、株主還元の強化にも注力していることが確認できました。
ヤマイチ・ユニハイムエステート株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ヤマイチ・ユニハイムエステート株式会社は3月決算の企業で、毎年3月31日が決算日となっています。また、四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日に実施されています。配当は2023年6月28日の定時株主総会において1株当たり30円の期末配当が決議されており、総額215,283千円の配当を実施しました。今後も安定配当の実現に取り組むことが期待されます。