トーカロ株式会社の第73期第3四半期決算まとめ・決算の発表日はいつ?配当や決算日

四半期報告書
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詳細・正確な情報は対象企業の報告書をご確認ください。

今期の決算では、売上高が前年同期比で16億円ほど減少しているものの、経常利益は依然高水準を維持しています。売上高348億円経常利益67億円と好調な業績を残しています。半導体・FPD分野の調整局面の影響はあるものの、鉄鋼、産業機械、環境・エネルギー分野などでの積極的な受注活動や、中長期を見据えた新市場開拓と新技術開発に取り組む成果が出ています。

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企業情報

企業名: トーカロ株式会社
証券コード: 34330
決算期: 3月決算

トーカロ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?

トーカロ株式会社は3月決算を行っており、毎年3月31日が決算日となっています。したがって、四半期報告書は6月、9月、12月、3月の年4回発表されます。

主な事業

トーカロ株式会社は主に金属加工事業を手掛けている企業です。主な事業は溶射加工、切削加工、表面処理加工などで、半導体・FPD、自動車、鉄鋼、産業機械など幅広い業界に製品を供給しています。特に半導体・FPDの表面処理加工が同社の強みの1つとなっています。環境・省エネ分野の新しい事業にも積極的に取り組んでいます。

今期の業績と利益率は?

当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高は348億円と前年同期比で4.4%の減収となりました。一方、経常利益は67億円と22.5%の減益ながらも、依然高水準を維持しています。半導体・FPD市場の一時的な調整局面に見舞われたものの、その他の分野が好調に推移したことで収益性を確保できました。

売上・利益の推移

過去3年間の業績を見ると、売上高は481億円、340億円、348億円と推移しており、経常利益は110億円、67億円、67億円となっています。半導体・FPD市場の変動の影響を受けつつも、他分野での受注拡大や生産性向上などにより、一定の収益力を維持できている状況です。

四半期連結貸借対照表について

当第3四半期末の連結貸借対照表を見ると、総資産は723億円となっています。前期末比で19億円減少していますが、依然として健全な財務体質を維持しています。

資産の部

資産の部では、現金及び預金の減少が主な要因で、流動資産は35億円減少しています。一方、固定資産は17億円増加し、有形固定資産が伸長しています。

負債の部

負債の部では、未払法人税等や賞与引当金の減少などにより、流動負債が17億円減少しました。また、長期借入金の返済などにより、固定負債も4億円減少しています。

純資産の部

純資産は578億円と前期末比で2億円増加しています。自己株式の取得などで株主資本が減少した一方で、為替換算調整勘定の増加や非支配株主持分の増加があったためです。自己資本比率は74.0%と高水準を維持しています。

ROAとROE

ROAは前期の9.5%から当第3四半期では減少し8.6%となっています。一方、ROEは前期の12.8%から11.7%へとやや低下しました。これは主に売上高の減少と設備投資の増加によるものと考えられます。ただし、いずれも高水準で推移しており、収益力と効率性が維持されている状況と言えます。

キャッシュフロー

当第3四半期累計期間のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは49億円のプラスとなっています。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは28億円のマイナスで、設備投資が進んでいることがわかります。財務活動によるキャッシュ・フローは34億円のマイナスとなっており、自己株式の取得などが影響しています。全体としては40億円のキャッシュ減少となりました。

配当の支払額

当期の中間配当は1株当たり25円、期末配当も同額を見込んでおり、年間配当は50円となる見込みです。前期の年間配当50円から変わらず、安定した配当政策を維持しています。

今後の展望

半導体・FPD市場の回復時期は不透明ですが、同社は鉄鋼、産業機械、環境・エネルギー分野などでの受注拡大に注力し、中長期的な成長を目指しています。また、生産性の向上やコスト削減にも取り組み、収益力の強化を図る方針です。引き続き高水準の収益力を維持しながら、新たな成長分野の開拓にも期待が持てる企業といえるでしょう。

編集部のまとめ

今回のトーカロ株式会社の決算では、半導体・FPD分野の一時的な調整局面の影響はあったものの、他分野での好調な受注や生産性の向上などにより、依然として高水準の収益を維持できた点が注目されました。財務体質も健全で、安定配当も継続しています。今後も中長期的な視点での新市場開拓や技術開発に取り組み、持続的な成長が期待できる企業だと評価できます。

トーカロ株式会社の決算日や配当についてまとめました。

トーカロ株式会社の決算日は3月31日で、毎年6月、9月、12月、3月に四半期報告書が発表されます。また、同社の配当は年間50円(中間25円、期末25円)と安定した配当政策を維持しており、株主還元にも力を入れている企業だと言えます。

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