ウェルス・マネジメント株式会社は2024年2月9日に第3四半期決算報告書を発表しました。人気の高いホテル事業を中心に、アセットマネジメント事業や不動産事業など多角的な事業展開で着実に成長を遂げています。各事業分野での業績好調を背景に、通期の売上高が前年より大幅増加を見込んでいます。今後も中長期的な視点から事業拡大を目指し、企業価値の向上に期待が高まっています。
企業情報
企業名: ウェルス・マネジメント株式会社
証券コード: 37720
決算期: 2023年3月期
ウェルス・マネジメント株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
ウェルス・マネジメント株式会社の決算期は3月期です。第3四半期決算は2023年12月31日に締めくくられ、2024年2月9日に四半期報告書が提出されています。
主な事業
ウェルス・マネジメント株式会社は、ホテル運営事業、アセットマネジメント事業、不動産事業の3つを主要な事業領域としています。特にホテル事業では、大阪や京都を中心に高級ホテルの開発・運営を手掛けており、その収益力の高さが同社の業績を牽引しています。
今期の業績と利益率は？
当第3四半期では、売上高5,123,839千円、営業損失916,944千円、親会社株主に帰属する四半期純損失1,226,664千円となりました。ホテル事業の好調な業績が牽引したものの、REIT上場計画の延期や開発コストの高騰により、営業利益や四半期純利益は減少しています。
売上・利益の推移
ホテル事業の業績回復に合わせ、売上高は前年同期比115.1%増と大幅に増加しました。一方で、REIT上場計画の延期や開発コストの高騰の影響から、営業損失916,944千円、四半期純損失1,226,664千円となりました。通期では、売上高が前期比1.4%増の15,000～16,000百万円を見込んでいます。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月31日時点の総資産は56,998,259千円、負債は41,511,873千円、純資産は15,486,386千円となっています。資産では、販売用不動産や仕掛販売用不動産が増加し、負債では借入金が増加しています。
資産の部
資産の部では、流動資産の販売用不動産や仕掛販売用不動産が大幅に増加し、総資産が前期末比7,093,326千円増加しています。これは、不動産事業を中心にプロジェクトが積み上がってきたことによるものです。
負債の部
負債の部では、金融機関からの借入金が増加し、前期末比7,395,258千円増加しています。不動産開発案件の資金調達が進んでいることがうかがえます。
純資産の部
純資産の部では、新株予約権の行使による資本金および資本剰余金の増加があったものの、利益剰余金が減少したことで、前期末比301,932千円減少しています。
ROAとROE
当第3四半期のROA(総資産経常利益率)は-3.0%、ROE(自己資本利益率)は-7.9%と低下しています。これは、営業損失の計上や純損失の計上により、収益性が悪化したことが主因です。今後は事業の収益性改善が課題だと言えるでしょう。
キャッシュフロー
当第3四半期のキャッシュ・フローの状況については開示されていません。ただし、営業活動によるキャッシュ・フローや投資活動によるキャッシュ・フローの推移を確認することが重要です。今後の事業展開に必要な資金の確保と有効活用が課題となっています。
配当の支払額
当第3四半期では、配当金308,777千円(1株当たり17円)を支払っています。前年同期の255,768千円(1株当たり30円)から増加しており、一定の配当水準を維持できている様子がうかがえます。
今後の展望
ウェルス・マネジメント株式会社は、ホテル事業の更なる収益拡大や、不動産事業での新規物件の取得などに注力していく方針です。特にホテル事業では、京都を中心としたホテル開発にも力を入れており、2024年3月期の業績回復に期待が高まっています。
編集部のまとめ
ウェルス・マネジメント株式会社は、ホテル事業を中心とした多角的な事業展開により、着実に成長を遂げています。当第3四半期では、ホテル事業の好調な業績を背景に売上高が大幅に増加しました。一方で、REIT上場計画の延期や開発コストの高騰の影響から、利益面では厳しい結果となりました。今後は、ホテル事業の収益力強化と不動産事業での新規物件取得に注力し、さらなる成長を目指していくことが期待されます。
ウェルス・マネジメント株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ウェルス・マネジメント株式会社の決算期は3月期で、第3四半期決算が2023年12月31日に締めくくられています。当期の配当金は1株当たり17円と、前期より増加しており、一定の配当水準を維持できた様子がうかがえます。今後も中長期的な事業拡大に向けて、保有資産の有効活用と財務基盤の強化が課題だと言えるでしょう。
