株式会社IGポートの2023年度第2四半期の決算報告書が公開されました。売上高は前年同期比7.0%減の5,229,634千円、その一方で経常利益は前年同期比46.1%増の749,928千円と増益となっています。
企業情報
企業名: 株式会社IGポート
証券コード: E02480
決算期: 2023年5月期
株式会社IGポートの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社IGポートは5月31日が決算日となっています。
第2四半期決算の発表は2024年1月12日に行われました。
主な事業
株式会社IGポートは、アニメーション作品の企画・制作を行う映像制作事業、コミック雑誌等の企画、製造、販売及び電子コミックスの配信を行う出版事業、作品の二次利用による印税・収益分配金等を得る版権事業に取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期連結累計期間の売上高は5,229,634千円となり、前年同期比で7.0%減少しています。一方で、経常利益は749,928千円と前年同期比46.1%増加しています。
これは、投資事業組合運用益の計上などが影響しているためです。
売上・利益の推移
売上高は前年同期比で減少していますが、経常利益は大幅に増加しています。これは、一部作品の制作費高騰による受注損失引当金の計上があったものの、既刊作品の好調な版権収入などにより利益が伸長したことが要因です。
今後も経常利益の確保を目指しながら、安定した業績の継続が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社IGポートの四半期連結貸借対照表は、前連結会計年度末と比べ資産が50,060千円減少して12,492,120千円となっています。また、負債は522,584千円減少して5,813,941千円となり、純資産は472,524千円増加して6,678,179千円となりました。
資産の部
資産の部では、コンテンツ資産が404,217千円増加した一方で、受取手形、売掛金及び契約資産が819,255千円減少しています。
負債の部
負債の部では、受注損失引当金が163,050千円増加したものの、未払印税が259,907千円、預り金が151,365千円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が354,854千円増加しており、自己株式が118,686千円減少しています。
ROAとROE
同社のROAは4.9%、ROEは9.1%となっています。前年同期と比べROAはやや低下しましたが、ROEは改善しています。安定した収益力と株主資本の有効活用により、良好な利益水準を維持できていると評価できます。
キャッシュフロー
当第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが1,246,252千円の増加となっています。これは主に売上債権の減少や税金等調整前四半期純利益の計上によるものです。
一方、投資活動によるキャッシュ・フローは679,852千円の減少となり、コンテンツ資産の取得などに資金が使われています。
配当の支払額
株式会社IGポートは2023年8月に1株40円の期末配当を実施しました。この配当は前期から5円の増配となっています。
株主への利益還元に積極的に取り組んでいることがうかがえます。
今後の展望
株式会社IGポートは、アニメーション作品の企画・制作や漫画雑誌、電子書籍の配信などで強みを発揮しており、今後も安定した業績の確保が期待されます。
特に映像制作事業と版権事業の収益改善に加え、出版事業の新作の販売好調などから、さらなる利益成長が見込まれています。
編集部のまとめ
株式会社IGポートの2023年度第2四半期の決算は、売上高は減少したものの、経常利益が大幅に増加しました。
製作費の高騰などの影響はあるものの、安定した収益力と株主還元に積極的に取り組んでおり、今後も業績の向上が期待できる企業だと評価できます。
株式会社IGポートの決算日や配当についてまとめました。
株式会社IGポートの決算日は5月31日、第2四半期決算の発表は2024年1月12日に行われました。また、2023年8月には1株40円の期末配当を実施しており、株主への利益還元にも積極的に取り組んでいることがわかります。