サイバーステップ株式会社の決算報告が公開されました。オンラインゲームで人気のアプリを展開するこの企業の、直近の業績と今後の展望について分かりやすくご紹介します。
企業情報
企業名: サイバーステップ株式会社
証券コード: 38100
決算期: 2023年6月1日〜2024年5月31日
サイバーステップ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
サイバーステップ株式会社の決算は年2回行われ、四半期決算が3月、6月、9月、12月の年4回発表されます。直近の第2四半期決算は2023年11月30日が期末となっています。
主な事業
サイバーステップ株式会社は、オンラインゲームの開発・運営を主な事業としています。代表的なタイトルは「トレバ」で、オンラインのクレーンゲームとなっています。また、2023年11月には新作タイトル「テラビット」の配信を開始するなど、着実に事業を拡大しています。
今期の業績と利益率は?
直近の第2四半期累計期間では、売上高が1,494百万円と前年同期比で28.2%の減収となりました。一方で、営業損失が909百万円、経常損失が901百万円と厳しい結果となりました。利益率も悪化しており、今後の収益改善が課題となっています。
売上・利益の推移
過去3期の業績を見ると、売上高は4,057百万円→2,082百万円→1,494百万円と減少傾向にあります。同様に、経常損失も1,255百万円→550百万円→901百万円と高水準で推移しており、収益性の改善が急務となっています。
四半期連結貸借対照表について
直近の貸借対照表では、総資産が2,066百万円と前期末から1,272百万円減少しています。これは主に現金及び預金の996百万円減少が要因です。一方、負債合計は657百万円と前期末から359百万円減少しました。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が1,283百万円と大きな割合を占めています。一方で、売掛金が233百万円に減少しているのも特徴です。
負債の部
負債の部では、買掛金が192百万円、未払金が159百万円となっています。また、転換社債型新株予約権付社債が100百万円減少しました。
純資産の部
純資産の部は1,408百万円と前期末から913百万円減少しています。これは主に親会社株主に帰属する四半期純損失848百万円を計上したことが要因です。
ROAとROE
ROAは前期末の4.5%から当第2四半期末は-15.0%に悪化しています。同様に、ROEも前期末の-59.5%から当第2四半期末は-60.2%と低水準となっています。収益性の改善に向けた取り組みが必要な状況といえます。
キャッシュフロー
当第2四半期累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動で767百万円の減少、投資活動で28百万円の増加、財務活動で251百万円の減少となりました。この結果、現金及び現金同等物は948百万円減少し、1,211百万円となっています。
配当の支払額
サイバーステップ株式会社は、過去3期連続して無配となっています。収益改善が進まない中、配当の実施は難しい状況にあると考えられます。
今後の展望
サイバーステップ株式会社は、収益力の向上、経費削減、経営資源の集中、財務基盤の強化に取り組むことで、収益性の改善と財務基盤の安定化を目指しています。特に、既存タイトルの収益改善と、新作タイトルの成功が重要な課題となっています。
編集部のまとめ
サイバーステップ株式会社は、オンラインゲームでの強みを活かしながら事業を展開してきましたが、近年は収益性が悪化しています。収益力の改善と財務基盤の安定化が急務の課題となっています。新作タイトルの投入や既存タイトルの収益改善など、様々な施策に取り組んでいるものの、今後の業績動向には注目が必要です。
サイバーステップ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
サイバーステップ株式会社の決算日は年2回で、第2四半期末の11月30日と、年度末の5月31日です。また、近年は無配が続いており、収益改善が進まない中で配当の実施は難しい状況にあります。今後の業績動向と配当政策に注目が必要です。