Abalance株式会社の決算報告書をご覧いただきありがとうございます。Abalanceは再生可能エネルギー事業を中心に、太陽光パネル製造や情報システム開発などを手がける総合エネルギーグループです。
同社は足元の業績が好調で、売上高は前年同期比2.7%減の108,543百万円、営業利益は104.9%増の10,057百万円を記録しました。再生可能エネルギーへの注目の高まりを背景に、グループ全体の事業が順調に推移しています。
企業情報
企業名: Abalance株式会社
証券コード: E05713
決算期: 2023年6月期
Abalance株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
Abalance株式会社の決算は6月決算です。2023年6月期の決算発表は2023年9月26日に行われました。主要な決算イベントは以下のとおりです。
・2023年9月26日 決算発表
・2024年3月14日 第2四半期決算発表
主な事業
Abalance株式会社は主に再生可能エネルギー関連の事業を展開しています。具体的には、太陽光パネルの製造・販売、太陽光発電所の開発・O&M、太陽光発電所の買取り・運営などです。
そのほか、情報システムの開発や光触媒事業にも取り組んでいます。同社は再生可能エネルギー分野で幅広い事業を展開し、環境問題への取り組みを進めている企業といえます。
今期の業績と利益率は?
Abalance株式会社の2023年12月期第2四半期の業績は好調でした。売上高は108,543百万円と前年同期比2.7%減となりました。一方、営業利益は10,057百万円と104.9%増加し、経常利益は10,507百万円と87.6%増加しました。
利益率では、営業利益率は9.3%、経常利益率は9.7%と、ともに高水準を維持しています。同社は太陽光パネル事業やグリーンエネルギー事業の業績が好調に推移しており、全体の収益性も改善しています。
売上・利益の推移
Abalance株式会社の売上高と利益の推移は以下の通りです。
売上高は2022年6月期が143,691百万円、2023年12月期第2四半期は108,543百万円と、ほぼ横ばいで推移しています。
一方、営業利益は2022年6月期が17,235百万円、2023年12月期第2四半期は10,057百万円と大幅に増加しています。この背景には、太陽光パネル事業における製造コストの改善などが寄与しています。
四半期連結貸借対照表について
資産の部
Abalance株式会社の2023年12月末の資産合計は148,993百万円となっています。
流動資産は92,584百万円で、現金及び預金が28,664百万円、商品及び製品が32,946百万円となっています。固定資産は56,345百万円で、機械装置及び運搬具が33,596百万円となっています。
負債の部
2023年12月末の負債合計は118,970百万円です。
流動負債は94,184百万円で、短期借入金が31,234百万円、買掛金が13,177百万円となっています。固定負債は24,786百万円で、長期借入金が13,336百万円、長期割賦未払金が10,562百万円となっています。
純資産の部
2023年12月末の純資産合計は30,022百万円です。
株主資本は15,627百万円で、利益剰余金が11,957百万円となっています。これに対し、非支配株主持分が13,905百万円となっています。
ROAとROE
Abalance株式会社の2023年12月期第2四半期のROA(総資産経常利益率)は7.1%、ROE(自己資本当期純利益率)は12.1%となっています。
前年同期の実績と比べて、ROAは3.0ポイント上昇、ROEは4.2ポイント上昇しています。これは経常利益の増加が寄与しており、全体の収益力が高まっていると評価できます。
キャッシュフロー
Abalance株式会社の2023年12月期第2四半期のキャッシュフローは以下の通りです。
営業活動によるキャッシュフローは16,727百万円の収入となり、前年同期比3,600百万円増加しました。これは太陽光パネル事業の収益改善などが寄与しています。
一方、投資活動によるキャッシュフローは8,667百万円の支出となり、主に再生可能エネルギー設備の投資に使われています。
配当の支払額
Abalance株式会社は、2023年9月26日に開催された定時株主総会で、1株当たり5.00円の期末配当を実施することを決議しました。この他に、2024年3月には第2四半期配当として1株当たり3.00円の配当を予定しています。
同社は、株主への利益還元を重視しており、順調な業績を背景に、着実な配当増加を続けています。
今後の展望
Abalance株式会社は、「再生可能エネルギーの中核的グローバル企業」を2030年までの目標に掲げており、太陽光パネル事業とグリーンエネルギー事業を中心に事業を拡大しています。
特に、グリーンエネルギー事業では、太陽光発電所の自社保有化(ストック型ビジネス)に力を入れており、安定収益の確保を目指しています。また、海外市場でのビジネス拡大も課題の一つとなっています。
今後も再生可能エネルギー分野での事業拡大と収益力の向上が期待されます。
編集部のまとめ
Abalance株式会社は再生可能エネルギー分野を中心に事業を展開する企業で、この決算期は非常に良好な業績を残すことができました。
太陽光パネル事業やグリーンエネルギー事業が好調で、売上高、利益ともに大幅な増加を遂げました。収益性も高水準を維持しており、同社の事業基盤の強さが窺えます。
また、バランスの取れた財務体質と積極的な株主還元も特徴的です。今後も再生可能エネルギー市場の成長とともに、さらなる業績拡大が期待されます。
Abalance株式会社の決算日や配当についてまとめました。
Abalance株式会社の決算日は6月末で、2023年6月期の決算発表は2023年9月26日に行われました。また、同社は株主への利益還元を重視しており、2024年3月には第2四半期配当として1株当たり3.00円の配当を予定しています。直近の業績好調を背景に、株主還元も増加傾向にあることが分かります。