ロンシール工業株式会社の第3四半期決算報告書を見ると、同社の業績が好調に推移していることがわかります。売上高は前年同期比で9.7%増加し、営業利益が67.1%増加するなど、着実に業績を伸ばしています。特に主力の合成樹脂加工品事業が大きく貢献しており、国内外の需要が好調に推移しているようです。
企業情報
企業名: ロンシール工業株式会社
証券コード: 42240
決算期: 2023年3月期
ロンシール工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ロンシール工業株式会社の決算期は3月期で、通期の決算発表は5月頃に行われています。また、四半期決算については2月頃に第3四半期の決算報告が公表されます。
主な事業
ロンシール工業株式会社は、合成樹脂製品の製造・販売を主な事業としています。建材製品、産業資材製品、防水資材など幅広い製品を手掛けています。また、不動産賃貸事業も展開しています。同社の強みは、長年培った技術力と製品開発力であり、多様な顧客ニーズに柔軟に対応できる体制を構築しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間における売上高は159億43百万円と前年同期比9.7%増加しました。また、営業利益は8億54百万円と前年同期比67.1%の大幅な増益となりました。同社の主力事業である合成樹脂加工品事業が好調に推移したことが大きな要因です。営業利益率は5.4%と前年同期の3.5%から大きく改善しました。
売上・利益の推移
同社の直近の売上高推移を見ると、2022年3月期の195億60百万円から、2023年3月期第3四半期時点では159億43百万円と増加傾向にあります。また、経常利益も2022年3月期の6億19百万円から、2023年3月期第3四半期の9億31百万円と大幅に増加しています。主力事業の堅調な業績が足元の業績拡大を後押ししているようです。
四半期連結貸借対照表について
ロンシール工業株式会社の2023年12月末の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は264億4百万円と前期末比10億61百万円増加しています。主な増減要因としては、現金及び預金が3億27百万円、電子記録債権が4億60百万円それぞれ増加した一方で、繰延税金資産が68百万円減少しています。
資産の部
資産の部では、流動資産が178億60百万円と前期末比9億53百万円増加しています。これは主に現金及び預金や電子記録債権などの増加によるものです。一方、固定資産は85億43百万円と前期末比1億7百万円増加しています。
負債の部
負債の部では、流動負債が57億28百万円と前期末比3億77百万円増加しています。主な増加要因は支払手形・買掛金と流動負債の「その他」に含まれる契約負債の増加です。固定負債は17億39百万円と前期末と変わりありません。
純資産の部
純資産の部は189億35百万円と前期末比6億82百万円増加しました。利益剰余金が3億52百万円、その他有価証券評価差額金が2億12百万円それぞれ増加したことが主な要因です。自己資本比率は71.7%となっており、財務体質も健全な水準を維持しています。
ROAとROE
ロンシール工業株式会社のROA(総資産利益率)は前年同期の4.1%から4.8%に改善しています。これは主力事業の業績好調を受けて、経常利益が54.9%増と大幅に伸長したことが要因です。一方、ROE(自己資本利益率)も前年同期の4.3%から6.6%に上昇しており、株主資本の効率的な活用が進んでいることがわかります。今後も収益力の向上と資本効率の改善が期待できそうです。
キャッシュフロー
同社の四半期連結キャッシュ・フロー計算書を見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは5億18百万円のキャッシュ・インフローと前年同期比で増加しています。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは2億17百万円のキャッシュ・アウトフローとなっています。財務活動によるキャッシュ・フローは3億22百万円のキャッシュ・アウトフローでした。全体としては3億27百万円のキャッシュ増加となり、手元流動性も改善傾向にあるようです。
配当の支払額
ロンシール工業株式会社は、2023年6月に1株当たり60円の期末配当を実施しました。また、前期(2022年3月期)の年間配当金は1株当たり65円でした。直近の業績回復を受け、株主還元も強化されているといえるでしょう。
今後の展望
ロンシール工業株式会社は、引き続き主力の合成樹脂加工品事業を中心に業績拡大を目指していく方針です。国内外の建材・産業資材市場の需要回復が続く中で、同社の技術力と製品開発力を活かしたさらなる事業拡大が期待されます。また、収益性の高い不動産賃貸事業の安定的な収益も後押しとなるでしょう。今後も堅調な業績を維持し、株主還元も強化していくと見られます。
編集部のまとめ
ロンシール工業株式会社の決算は非常に好調で、売上高、利益ともに増加基調にあります。主力の合成樹脂加工品事業が国内外で好調に推移しており、原価管理の効率化も功を奏して収益性も改善しています。また、財務体質も健全で、株主還元も強化されています。今後も技術力と開発力を武器に、さらなる業績拡大が期待できそうです。
ロンシール工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ロンシール工業株式会社の決算期は3月期で、第3四半期決算は2月頃に公表されます。直近の配当は1株当たり60円の期末配当で、前期の年間配当金は65円でした。業績が好調なため、株主還元の強化にも注目が集まっています。