ビープラッツ株式会社の2023年3月期第3四半期決算が発表されました。当社はサブスクリプションビジネスのプラットフォームを提供する企業で、この決算では売上は前年同期比で減少したものの、主力製品「Bplats® Platform Edition」の拡販が進んでいることが確認できました。
企業情報
企業名: ビープラッツ株式会社
証券コード: E33825
決算期: 3月期
ビープラッツ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ビープラッツ株式会社の決算期は3月期で、第3四半期決算は2023年12月31日が基準日となっています。通常の上場企業と同様に、第1四半期(4月~6月)、第2四半期(7月~9月)、第3四半期(10月~12月)、第4四半期(1月~3月)の4半期決算を行っています。
主な事業
ビープラッツ株式会社は、サブスクリプションビジネスのプラットフォームを開発・提供している企業です。同社の主力製品である「Bplats® Platform Edition」は、様々な業界の企業がサブスクリプション型のビジネスモデルを構築するためのプラットフォームとなっています。企業のDX化やビジネスモデル変革に向けて、同社のサービスは注目を集めています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が6億4,920万円と前年同期比5.8%減となりました。一方で、営業損失は5,802万円となり、前年同期の営業利益と大きく変動しています。この主な要因は、主力製品のバージョンアップに伴う通信インフラコストの増加や人材投資に伴う労務費の増加などが挙げられます。
売上・利益の推移
ビープラッツ株式会社の売上高は、2022年3月期が9億4,500万円、当第3四半期連結累計期間が6億4,920万円となっています。一方、利益面では、2022年3月期の経常利益が1億7,600万円だったのに対し、当第3四半期連結累計期間では5,900万円の経常損失となりました。これは主力製品の機能拡張に伴う先行投資の影響によるものと考えられます。
四半期連結貸借対照表について
ビープラッツ株式会社の当第3四半期連結会計期間末における総資産は14億7,150万円となり、前連結会計年度末に比べ1億2,120万円増加しています。一方、負債合計は8億9,380万円と1億8,300万円増加し、純資産は5億7,770万円と6,180万円減少しています。
資産の部
当第3四半期連結会計期間末における流動資産は5億7,990万円、固定資産は8億9,160万円となっています。固定資産の主な増加要因は、ソフトウエアやソフトウエア仮勘定が1億1,020万円増加したことによるものです。
負債の部
当第3四半期連結会計期間末の負債合計は8億9,380万円となっています。このうち、流動負債が5億890万円、固定負債が3億8,490万円です。主な増加要因は、1年内返済予定の長期借入金が8,180万円、長期借入金が10億60万円それぞれ増加したことによるものです。
純資産の部
当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は5億7,770万円となっています。前連結会計年度末と比較して6,180万円減少しており、主に利益剰余金の減少が要因です。
ROAとROE
ビープラッツ株式会社のROA(総資産利益率)は、前連結会計年度末が13.1%、当第3四半期連結会計期間末が-5.4%と大きく低下しています。これは、主力製品の機能拡張に伴う先行投資による損失計上が影響しています。一方、ROE(自己資本利益率)は前連結会計年度末が28.6%、当第3四半期連結会計期間末が-13.7%と、同様の理由で低下しています。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュフローの状況については、四半期連結キャッシュ・フロー計算書の記載がないため詳細は不明です。ただし、増加した有形固定資産やソフトウエアなどの無形固定資産への投資により、営業活動によるキャッシュ・フローや投資活動によるキャッシュ・フローは減少している可能性が高いと考えられます。
配当の支払額
ビープラッツ株式会社は、当第3四半期連結累計期間及び前連結会計年度において配当金の支払いは行っていません。今後の業績回復や配当政策については注目していく必要があります。
今後の展望
ビープラッツ株式会社は、主力製品の「Bplats® Platform Edition」の機能強化に注力しており、2022年10月にバージョンアップ版「Bplats® Platform Edition v3」を提供開始しました。これにより、企業間連携やサブスクリプション商材の取引、各種法令への対応などの機能が強化されています。今後は、この製品の拡販に注力することで、売上の回復と利益の改善を図っていくと考えられます。
編集部のまとめ
ビープラッツ株式会社の2023年3月期第3四半期決算では、売上高は前年同期比で減少したものの、主力製品の機能強化を進めており、今後の業績回復に期待が持てます。一方で、製品開発に伴う先行投資により、損失も計上されていることから、更なる事業基盤の強化が課題となっています。今後の同社の動向には注目が集まるでしょう。
ビープラッツ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ビープラッツ株式会社の決算期は3月期で、第3四半期決算は2023年12月31日が基準日となっています。また、当第3四半期連結累計期間及び前連結会計年度において、同社は配当金の支払いを行っていません。今後の配当政策については、業績の回復とともに注目していく必要があります。