Sansan株式会社は、名刺管理サービスを中心に、営業DXサービス「Sansan」やインボイス管理サービス「Bill One」などを提供しています。この決算期は、売上高が前年同期比33.0%増と大幅に伸長し、利益面でも調整後営業利益が704.2%増と好調な業績を残しました。営業基盤の拡大とコスト管理の成果が表れた良好な決算内容となっています。
企業情報
企業名: Sansan株式会社
証券コード: E34960
決算期: 2023年5月期
Sansan株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
Sansan株式会社の決算日は5月31日です。決算スケジュールとしては、第2四半期決算(2023年11月30日)を経て、通期決算(2023年5月31日)を行っています。
主な事業
Sansan株式会社は、「出会いからイノベーションを生み出す」をミッションに掲げ、「ビジネスインフラになる」というビジョンの下、DXサービスを提供しています。具体的には、企業の営業活動や請求書業務、契約書業務等に対してデジタルトランスフォーメーション(DX)を促進するサービスを展開しています。主力サービスは「Sansan」と「Bill One」で、共に市場で高い評価を得ています。また、名刺管理アプリ「Eight」やクリエイティブサーベイ事業なども手掛けています。
今期の業績と利益率は?
Sansan株式会社の当第2四半期連結累計期間の業績は非常に好調でした。売上高は前年同期比33.0%増の15,726百万円を記録し、売上総利益率は85.4%と高水準を維持しています。また、調整後営業利益は704.2%増の522百万円と大幅な増益となりました。主力サービスの好調な受注状況と、広告宣伝費の抑制などコスト管理の成果が業績に反映されています。
売上・利益の推移
Sansan株式会社の売上高は、2023年5月期第2四半期で11,824百万円だったものが、2024年5月期第2四半期には15,726百万円に大幅に伸長しています。利益面でも、2023年5月期第2四半期の調整後営業利益は65百万円だったのが、2024年5月期第2四半期には522百万円と大幅な増益となりました。主力サービスの高成長が業績を牽引しています。
四半期連結貸借対照表について
Sansan株式会社の当第2四半期連結会計期間末の総資産は31,312百万円で、前連結会計年度末比111百万円増加しています。また、負債合計は17,616百万円で、前連結会計年度末比393百万円減少しています。純資産合計は13,695百万円と、前連結会計年度末比504百万円増加しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が18,944百万円と高水準を維持しつつ、敷金が2,647百万円に増加しています。のれんも974百万円と増加しており、企業結合の影響が表れています。
負債の部
負債の部では、未払金が1,520百万円、長期借入金が2,568百万円と減少しています。前受金が10,678百万円と高水準を維持しています。
純資産の部
純資産の部では、資本金が6,688百万円、資本剰余金が4,285百万円と増加しており、ストックオプションの行使による影響が表れています。利益剰余金も1,838百万円と堅調に推移しています。
ROAとROE
Sansan株式会社のROAは、前連結会計年度末の0.4%から当第2四半期連結会計期間末の0.8%へと改善しています。また、ROEも、前連結会計年度末の△1.1%から当第2四半期連結会計期間末の1.0%へと改善しています。主力サービスの高成長と収益性の向上により、資産効率と自己資本利益率が改善されています。
キャッシュフロー
Sansan株式会社の当第2四半期連結会計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが611百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが2,711百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが85百万円の支出となっています。主に敷金の差入れによる支出が大きく、投資活動でのキャッシュアウトが目立っています。
配当の支払額
Sansan株式会社は現時点では配当を実施していません。成長投資に注力しており、配当は将来的な検討課題となっています。今後の業績動向や株主還元策につきましては、引き続き注目していく必要があります。
今後の展望
Sansan株式会社は、DX市場の拡大に伴って「Sansan」と「Bill One」の成長が続くことが期待されています。特に「Bill One」は急成長を遂げており、今後のさらなる伸長が見込まれています。また、企業結合による技術力の強化や新サービスの投入など、事業の多角化にも積極的に取り組んでいく方針です。中長期的な成長に向けた基盤作りが着実に進捗しているといえるでしょう。
編集部のまとめ
Sansan株式会社は、名刺管理サービスを中心に高成長を遂げており、第2四半期決算では売上高33.0%増、調整後営業利益704.2%増と非常に好調な業績を残しました。主力サービスの「Sansan」と「Bill One」が牽引役となっており、DX市場の拡大に伴って今後もさらなる成長が期待されます。企業結合による技術力強化や新サービスの展開など、中長期的な事業の強化にも注力しており、Sansan株式会社の将来性は高いと評価できるでしょう。
Sansan株式会社の決算日や配当についてまとめました。
Sansan株式会社の決算日は5月31日で、第2四半期決算は11月30日に行われています。現時点では配当は行っていませんが、今後の業績動向を注視していく必要があります。主力サービスの高成長に加え、技術力強化や新サービス展開など、中長期的な成長の芽が見えており、Sansan株式会社の今後の展開に期待が高まっています。