ネクセラファーマ株式会社は医薬品事業を行う企業で、最新の創薬技術と着実な研究開発で事業を展開しています。
企業情報
企業名: ネクセラファーマ株式会社
証券コード: 45650
決算期: 2023年1月1日から2023年12月31日
ネクセラファーマ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
当社は12月31日が決算日となっています。年間業績は3月に発表する通期決算で確認することができます。
主な事業
当社は、医薬品の研究開発から製造販売まで一貫して手掛けるバイオ医薬品企業です。GPCRと呼ばれる受容体に着目した創薬プラットフォーム「NxWave™」を活用し、自社開発品の拡充とともに、大手製薬会社との提携も進めています。一方で、日本とAPAC地域を中心に自社販売体制を構築し、ライセンス収入とともに収益基盤の多様化を図っています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は、売上収益4,611百万円、税引前四半期損失2,796百万円となりました。医薬品販売の本格化や新規提携による収益寄与がありましたが、研究開発費の増加などにより損失を計上しています。今後も研究開発に注力し、収益基盤の拡大に取り組んでいきます。
売上・利益の推移
当社は近年、売上収益が大幅に増加してきました。2023年は売上収益4,611百万円と前年同期比で約5倍の成長を遂げました。他方で、研究開発費の増加から四半期損失は2,796百万円と大きくなっています。今後、自社パイプラインの進展と大手企業との提携強化で収益性が改善されていくと期待されています。
四半期連結貸借対照表について
当社の四半期連結貸借対照表では、資産が152,291百万円、負債が86,405百万円、純資産が65,886百万円となっています。資産の大部分は無形資産が占めており、負債の中心は借入金と社債となっています。安定した財務基盤を維持しつつ、積極的な研究開発投資を行っている状況です。
資産の部
資産の主な内訳は、無形資産52,256百万円、のれん25,331百万円、有形固定資産7,903百万円となっています。創薬プラットフォームや開発品に投資しており、事業基盤が強化されているといえます。
負債の部
負債の中心は、借入金37,019百万円と社債30,623百万円です。研究開発投資を支えるための資金調達がなされています。
純資産の部
純資産は65,886百万円で、自己資本比率は43.3%となっています。財務健全性は一定水準を維持しつつ、積極投資を行っているといえます。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)とROE(自己資本当期純利益率)については、投資に伴う先行投資の影響から低水準となっています。しかし、中長期的には創薬パイプラインの進展や新規提携によってROA、ROEともに改善されていくと期待されます。今後の業績回復と効率的な資産運用が課題となっています。
キャッシュフロー
営業キャッシュ・フローは2,205百万円の支出となりました。これは、先行投資に伴う支出が大きかったことによるものです。一方で、投資活動による支出は50百万円、財務活動による支出は1,824百万円となっています。今後、研究開発の進展と収益力の向上により、キャッシュ・フローの改善が期待されます。
配当の支払額
当社は、研究開発投資に経営資源を集中させるため、これまで配当を行っていません。今後の業績回復と財務体質の強化を図った上で、適切な株主還元策を検討していくことが課題となっています。
今後の展望
当社は、独自の創薬プラットフォームの活用と新規提携の推進で、自社パイプラインの強化と収益基盤の拡大を目指しています。特に、日本とAPAC地域での事業展開は重要な戦略の一つとなっています。今後の成長に向けて、研究開発の生産性向上と提携の深化に取り組んでいきます。
編集部のまとめ
ネクセラファーマ株式会社は、最先端の創薬技術を活かして自社パイプラインを強化しつつ、大手企業との提携も積極的に進めています。日本とAPAC地域の事業拡大によって収益基盤の多様化を図る一方で、研究開発投資の増加から短期的な業績は厳しい状況です。しかし、中長期的に見ると、着実な成長軌道に乗っていると評価できます。株主還元については今後の課題となっています。
ネクセラファーマ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ネクセラファーマ株式会社の決算日は12月31日で、年間業績は3月に発表する通期決算で確認できます。また、同社は現在配当を行っていませんが、今後の業績回復と財務体質の強化を図った上で、適切な株主還元策を検討していくことが課題となっています。