ソレイジア・ファーマ株式会社の決算について、企業の概要から業績、財務状況、株主還元など、分かりやすくご紹介します。ソレイジア・ファーマは主にがん領域の医薬品開発・販売を行う企業で、前期にダルビアス®という新製品の販売を開始するなど、事業拡大を続けています。
企業情報
企業名: ソレイジア・ファーマ株式会社
証券コード: 45970
決算期: 12月期
ソレイジア・ファーマ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ソレイジア・ファーマの決算は12月期で、通常3月下旬に有価証券報告書を提出しています。その後5月に第1四半期決算、8月に第2四半期決算、11月に第3四半期決算を発表します。
主な事業
ソレイジア・ファーマは、がん領域を中心とした医薬品の開発・販売を主な事業としています。これまでにSancuso®やエピシル®といった商品を中国を中心に販売し、また2022年にはダルビアス®を日本で発売するなど、事業拡大に取り組んでいます。がん患者さんの治療向上に寄与することを目指しています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の売上収益は11百万円とあまり大きくありませんでした。しかし、研究開発費や販管費を圧縮したことで、営業損失は307百万円、四半期純損失は310百万円と損失幅が縮小されています。今後の新製品投入と収益力の向上に期待がかかっています。
売上・利益の推移
ソレイジア・ファーマの売上は、ダルビアス®の発売などで2022年に617百万円と大幅に増加しました。一方で先行投資もあり、営業利益は-1,135百万円と損失となっています。今後は新製品の売上拡大と研究開発費の効率化などで業績向上が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
ソレイジア・ファーマの資産は2,708百万円、負債は884百万円、純資産は1,823百万円となっています。資金調達として500百万円の社債発行も行っています。事業拡大に向けて財務基盤を強化しているといえるでしょう。
資産の部
資産の大半を占めるのが無形資産の1,033百万円で、主にライセンス導入契約に係る支出が含まれています。現金及び現金同等物が1,319百万円と手元流動性も確保されています。
負債の部
負債の中心は社債500百万円で、事業資金として調達されたものです。その他は営業債務259百万円などが主です。借入金は少ない状況となっています。
純資産の部
純資産は1,823百万円で、資本金1,726百万円と利益剰余金△1,646百万円が主な内訳です。新株予約権の行使などにより資本が増強されてきています。
ROAとROE
ソレイジア・ファーマのROA(総資産利益率)は当期△11.5%、ROE(自己資本利益率)は△16.7%となっています。赤字体質の中で収益力の改善が課題ですが、新製品の伸長などを通じて収益性の改善が期待されます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローはマイナス164百万円となり、投資活動によるキャッシュ・フローは-百万円、財務活動によるキャッシュ・フローは743百万円と資金調達により増加しています。財務基盤の強化に取り組んでいるといえます。
配当の支払額
ソレイジア・ファーマは創業以来、配当を実施していません。事業拡大に向けた内部留保を優先しているためです。今後の収益力向上と株主還元についても注目されるところです。
今後の展望
ソレイジア・ファーマはダルビアス®の日本での販売拡大に加え、中国でのサンクソーやエピシルの販売回復、新製品の開発進展などに期待がかかっています。これらの取り組みを通じて収益力の向上と財務基盤の強化を図り、企業価値の向上につなげていくことが期待されます。
編集部のまとめ
ソレイジア・ファーマは、がん治療薬の開発と販売に注力する医薬品企業です。新製品の投入や海外展開の強化などで売上拡大を目指す一方で、効率的な研究開発体制の構築などにも取り組んでおり、今後の業績回復が期待されます。引き続き企業の成長と株主還元の動向に注目していきたいと思います。
ソレイジア・ファーマ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ソレイジア・ファーマは12月決算で、通常3月に有価証券報告書を提出しています。また、年4回の四半期決算を行っています。一方で、創業以来配当は実施しておらず、内部留保を優先している状況です。今後の収益力向上と株主還元への取り組みに注目が集まっています。