LINEヤフー株式会社の2023年度第3四半期決算報告が公開されました。売上高は前年同期比8.7%増の1兆3,468億円を記録し、過去最高を更新しています。事業の選択と集中に加え、ペイペイ連結の成長により収益性が改善した結果、調整後EBITDAは前年同期比20.1%増の3,131億円と大幅な増益となりました。好調な業績を背景に、同社は今後も世界をリードするAIテックカンパニーへの成長を目指してまいります。
企業情報
企業名: LINEヤフー株式会社
証券コード: 46890
決算期: 2023年3月期
LINEヤフー株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
LINEヤフー株式会社の決算日は3月31日です。第3四半期決算は2023年12月31日が基準日となっています。
主な事業
LINEヤフー株式会社は、「情報と人をつなぐ(Yahoo! JAPAN)」「人と人をつなぐ(LINE)」「人と金融サービスをつなぐ(PayPay)」の3つの事業を中心に、多様なグループ会社とのシナジーを発揮することで、様々な社会課題の解決に取り組んでいます。メディア事業、コマース事業、戦略事業の3つを報告セグメントとしており、幅広い事業領域でNo.1プレゼンスを築いています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の売上高は1兆3,468億円と過去最高を記録しました。また、調整後EBITDAは3,131億円と前年同期比20.1%の大幅な増益となりました。これにより、営業利益率は20.6%と高水準を維持しています。PayPay連結の成長やコスト最適化などの施策が奏功した結果です。
売上・利益の推移
売上高は、2022年度第3四半期から8.7%増加し、過去最高を更新しました。一方で、営業利益は前年同期比で40.0%減少しています。これは主に、前年同期にPayPay株式会社の連結子会社化に伴う企業結合に伴う再測定益147億円を計上したためです。しかし、調整後EBITDAは20.1%増加しており、収益性の改善が続いています。
四半期連結貸借対照表について
資産の部
当第3四半期末の資産合計は8兆9,837億円と、前連結会計年度末から3,940億円(4.6%)増加しています。この主な要因は、カード事業の貸付金の増加や銀行事業の有価証券の取得によるものです。
負債の部
負債合計は5兆5,555億円と、前連結会計年度末から2,848億円(5.4%)増加しています。営業債務や銀行事業の預金が増加したことが主な要因です。
純資産の部
純資産合計は3兆4,281億円と、前連結会計年度末から1,102億円(3.3%)増加しています。利益剰余金の増加が主な要因です。
ROAとROE
LINEヤフー株式会社のROA(総資産利益率)は2.5%、ROE(自己資本利益率)は4.3%となっています。前年同期に比べてROAは0.8ポイント、ROEは0.3ポイント低下しています。これは主に、PayPay株式会社の連結子会社化に伴う企業結合に伴う再測定益の影響によるものです。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは2,934億円の収入となりました。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは3,581億円の支出となっています。これは主に銀行事業の有価証券取得によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは675億円の支出となりました。これにより、当第3四半期末の現金及び現金同等物は前連結会計年度末から1,261億円減少し、1兆5,257億円となりました。
配当の支払額
当第3四半期累計期間における配当金の総額は418億円となりました。1株当たりの配当金は5.56円です。前年同期の43,535百万円、5.81円から減少しています。
今後の展望
LINEヤフー株式会社は、事業の選択と集中を推進するほか、PayPay連結の成長により収益性が改善しており、今後も世界をリードするAIテックカンパニーを目指していきます。業績面では、売上高が過去最高を更新し、調整後EBITDAも大幅な増益となるなど、順調な滑り出しとなりました。今後も、グループシナジーの最大化と、持続的な成長に向けた取り組みを加速させていく方針です。
編集部のまとめ
LINEヤフー株式会社の2023年度第3四半期決算は、売上高、利益ともに好調な結果となりました。PayPay連結の成長やコスト最適化などの施策が奏功し、営業利益率20.6%と高水準を維持しています。今後も、グループ全体でのシナジー創出に取り組み、世界をリードするAIテックカンパニーの地位を確立していくことが期待されます。
LINEヤフー株式会社の決算日や配当についてまとめました。
LINEヤフー株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期決算は2023年12月31日が基準日となっています。また、当第3四半期累計期間における配当金の総額は418億円、1株当たりの配当金は5.56円となりました。今後も、株主還元を意識しつつ、持続的な成長を実現していくことが期待されます。