株式会社スカラは、IT・IoT・AIを活用したDXソリューションやEC事業など、企業の成長を支援する多彩なサービスを展開する注目の上場企業です。直近の決算では、営業損失が大幅に拡大したものの、EC事業が好調に推移するなど、一部の事業で明るい兆しが見えてきています。今後の事業構造改革と新規事業の立ち上げに注目が集まりそうですね。
企業情報
企業名: 株式会社スカラ
証券コード: 48450
決算期: 6月
株式会社スカラの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社スカラの決算日は6月30日で、四半期決算は9月30日、12月31日、3月31日に実施しています。決算発表のスケジュールは、年間でおよそ2ヶ月ごとに行われているのが特徴です。
主な事業
株式会社スカラは、「DX事業」「人材・教育事業」「EC事業」「金融関連事業」「インキュベーション事業」の5つの事業セグメントを展開しています。DX事業では、IT・AI・IoTを活用したデジタルトランスフォーメーションサービスを提供し、企業の成長と新規事業創出を支援しています。また、人材紹介や教育事業、Eコマース事業、ペット保険等、多岐にわたる事業を手がけています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の売上収益は8,376百万円と前年同期比10.1%減となりました。一方で、DX事業の売上減少やオフィス縮小に伴う費用、のれん等の減損損失の計上などにより、営業損失は915百万円となりました。利益率は悪化傾向にありますが、EC事業など一部の事業は好調に推移しています。
売上・利益の推移
売上収益は、前年同期比10.1%減の8,376百万円となり、前期よりも減少しました。一方で、DX事業の売上減少、事業構造改革に伴う費用増などにより、税引前四半期損失は936百万円と大幅な赤字となりました。
今後は事業構造改革の効果がでてくることが期待されますが、景気の動向など外部環境の変化にも注意を払う必要がありそうです。
四半期連結貸借対照表について
株式会社スカラの2024年3月31日時点の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は15,732百万円となっています。前期末比で2,584百万円の減少となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び現金同等物が7,679百万円と一定の水準を維持しています。一方で、有形固定資産や無形資産、繰延税金資産などが減少しています。
負債の部
負債合計は9,969百万円となっており、前期末比で257百万円減少しています。社債や借入金が増加した一方で、リース負債が減少しています。
純資産の部
純資産合計は5,762百万円と前期末より2,326百万円減少しました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上と配当金の支払いによるものです。
ROAとROE
ROAは△10.3%、ROEは△28.3%と低水準となっています。事業構造改革に取り組む中、一時的な収益悪化が続いているため、これらの指標も低下傾向にあります。今後の事業環境の改善と新規事業の立ち上げ次第で、収益性の回復が期待されます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが25百万円の支出、投資活動によるキャッシュ・フローが56百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが9百万円の収入となりました。現金及び現金同等物の期末残高は7,679百万円で、一定の手元流動性は確保できています。
配当の支払額
当第3四半期連結累計期間の配当金の総額は645百万円で、前年同期比15百万円の増加となっています。株主還元にも一定の配慮がなされていることが分かります。
今後の展望
株式会社スカラは、「価値が溢れ出てくる社会」の実現を目指し、DX事業を中心に積極的な事業展開を行っていく予定です。事業構造改革と新規事業の立ち上げに注力し、業績の改善と持続的な成長を目指します。今後の動向に注目が集まりそうですね。
編集部のまとめ
株式会社スカラは、デジタル化やオープンイノベーションなどのトレンドに合わせて事業領域を広げており、今後の経営改善と新規事業の立ち上げに期待が集まる企業です。短期的には事業構造改革の影響により収益面での課題はありますが、中長期的には成長戦略の実現に向けて着実に進んでいる印象を受けます。引き続き同社の動向を注視していきたいと思います。
株式会社スカラの決算日や配当についてまとめました。
株式会社スカラの決算日は6月30日で、四半期決算は9月30日、12月31日、3月31日に実施しています。当第3四半期連結累計期間の配当金の総額は645百万円と、前年同期比15百万円の増加となっています。株主還元にも一定の配慮がなされていることが分かります。今後も同社の動向に注目していきましょう。