セルソース株式会社の最新四半期決算レポートを分析したので、気になる業績や財務状況をご紹介します。セルソースは、再生医療関連事業を手がける企業で、組織・細胞の加工受託・保管サービス、コンサルティングサービス、医療機器販売、化粧品販売などを行っています。
企業情報
企業名: セルソース株式会社
証券コード: 48800
決算期: 2023年11月1日〜2024年10月31日
セルソース株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
セルソース株式会社の決算日は10月31日で、四半期決算は2月、5月、8月、11月に行われます。決算発表は通常12月中旬に行われます。
主な事業
セルソースの主な事業は「再生医療関連事業」です。具体的には、医療機関向けの組織・細胞の加工受託・保管サービスや、再生医療に関するコンサルティングサービスの提供、医療機器や化粧品の販売などを行っています。特に「加工受託サービス」と「化粧品販売その他」が中核事業となっています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期の売上高は2,227,673千円で、前年同期比2.6%の増加となりました。一方で、営業利益は281,475千円と前年同期比57.3%の減少となりました。これは主に、販売費及び一般管理費の増加によるものです。利益率では、売上総利益率が64.0%、営業利益率は12.6%となっています。
売上・利益の推移
売上高は前年同期から2.6%増加しましたが、利益面では営業利益が57.3%減少しています。これは主に、人員増強や新サービス開発などの戦略的なコスト投下により販売費及び一般管理費が29.4%増加したことが影響しています。ただし、この先は売上の拡大とともに利益も拡大していく見込みです。
四半期連結貸借対照表について
セルソース株式会社は四半期連結財務諸表を作成していないため、四半期貸借対照表について個別の財務状況をご紹介します。
資産の部
当第2四半期会計期間末の総資産は6,876,231千円で、前事業年度末から3,505千円減少しました。主な変動は、有形固定資産が213,250千円増加した一方で、現金及び預金が182,122千円減少したことなどによるものです。
負債の部
負債合計は779,502千円で、前事業年度末から101,765千円増加しました。これは主に、未払法人税等が137,608千円増加したことによるものです。
純資産の部
純資産合計は6,096,729千円で、前事業年度末から105,270千円減少しました。これは、四半期純利益を299,977千円計上した一方で、配当金の支払いが395,210千円あったことによるものです。
ROAとROE
セルソース株式会社のROA(総資産利益率)は5.9%、ROE(自己資本利益率)は5.0%となっています。前年同期と比較してROAは2.3ポイント、ROEは1.5ポイントそれぞれ減少しています。これは、主に販売費及び一般管理費の増加により利益が減少したことが影響しています。
キャッシュフロー
当第2四半期累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが526,684千円の増加、投資活動によるキャッシュ・フローが282,741千円の減少、財務活動によるキャッシュ・フローが426,678千円の減少となり、現金及び現金同等物の残高は4,598,899千円となりました。
配当の支払額
当第2四半期累計期間において、セルソース株式会社は1株当たり20円の配当を実施しています。このうち15円は東京証券取引所プライム市場への上場市場区分変更記念配当となっています。
今後の展望
セルソース株式会社は、新サービスの開発や既存事業の積極的な推進を行っていくことで、売上の拡大とともに利益の拡大も見込んでいます。加えて、卵子凍結保管受託サービスの提供を開始するなど、新たな収益源の開拓にも取り組んでいます。今後も、再生医療関連事業を中心に、収益基盤の強化と企業価値の向上に努めていくことが期待されます。
編集部のまとめ
セルソース株式会社は、再生医療関連事業を中心に着実に業績を伸ばしています。当第2四半期は、販売費及び一般管理費の増加により減益となりましたが、今後は新サービスの投入や既存事業の推進によって、さらなる成長が期待できそうです。今後の動向にも注目が集まりそうです。
セルソース株式会社の決算日や配当についてまとめました。
セルソース株式会社の決算日は10月31日で、四半期決算は2月、5月、8月、11月に行われます。また、当期は1株当たり20円の配当を実施しています。今後も安定した収益基盤の構築と企業価値向上に期待が寄せられています。