コスモエネルギーホールディングス株式会社の2023年12月期第3四半期の決算報告が公開されました。同社は石油、石油化学、石油開発、再生可能エネルギーなどの事業を手掛ける大手エネルギー企業です。当期の売上高は2兆132億円、経常利益は1,136億円と、前年同期から減少したものの高収益を維持しています。財務体質も堅調に推移しており、株主還元も継続的に実施されるなど、同社の業績は好調に推移しています。
企業情報
企業名: コスモエネルギーホールディングス株式会社
証券コード: 5021
決算期: 3月期
コスモエネルギーホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
コスモエネルギーホールディングス株式会社の決算期は3月期で、第3四半期決算は12月31日が決算日となっています。
主な事業
コスモエネルギーホールディングス株式会社は、石油事業、石油化学事業、石油開発事業、再生可能エネルギー事業を中核事業としています。石油製品の製造・販売、石油化学製品の製造・販売、原油・天然ガスの開発・生産、再生可能エネルギー発電などを手掛けています。エネルギー業界の中でも幅広い事業展開を行っている総合エネルギー企業といえます。
今期の業績と利益率は?
当期の業績は、売上高が2兆132億円、経常利益は1,136億円となりました。利益率は高水準を維持しており、経常利益率は5.6%と安定した収益基盤を示しています。原油価格の影響などもありましたが、石油事業や石油開発事業などの主力事業が好調に推移したことが業績を下支えしています。
売上・利益の推移
当期の売上高は前年同期比で4.0%減少しましたが、経常利益は28.5%減少にとどまりました。石油製品や石油化学製品の販売価格の下落があったものの、原油価格の下落によるコスト減少などにより、全体としては高い収益性を維持できています。今後も事業構造の改革を進め、収益力の強化に取り組むとしています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の総資産は2兆2,857億円となり、前期末比で1,649億円増加しています。売掛金や棚卸資産の増加などによるものです。一方、負債は1兆5,979億円となり、純資産は6,878億円となりました。自己資本比率は24.6%と、財務の健全性も保たれています。
資産の部
流動資産は1兆1,901億円と前期末比で1,540億円増加しました。現金及び預金、売掛金、棚卸資産などが増加しています。固定資産は1兆955億円となっており、主に有形固定資産が増加しています。
負債の部
流動負債は1兆1,339億円と前期末比で1,210億円増加しました。支払手形及び買掛金、短期借入金などが増加しています。固定負債は4,639億円となり、長期借入金が減少しています。
純資産の部
純資産は6,878億円と前期末比で214億円増加しました。利益剰余金の増加などが主な要因です。自己資本比率は24.6%を確保しており、財務の健全性が維持されています。
ROAとROE
当期のROAは3.2%、ROEは6.5%となっています。前年同期と比べて低下しているものの、依然として高水準を維持しています。これは石油事業や石油開発事業などの収益性の高い事業が安定的に推移したことによるものです。今後も収益力の向上に努め、ROA、ROEの改善を目指していくことが重要となります。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは1,175億円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローは479億円の支出となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは249億円の支出となっています。全体としては、現金及び現金同等物は前期末比で585億円増加し、1,628億円となっています。事業活動によるキャッシュ創出力が高く、財務体質の改善にも取り組んでいることが分かります。
配当の支払額
当期の配当金は、年間250円を予定しています。前期に比べて75円増配となっており、業績を反映した株主還元が行われています。今後も配当の拡充を目指すとともに、自己株式取得の検討も進める方針であり、株主への積極的な還元に取り組んでいます。
今後の展望
コスモエネルギーホールディングス株式会社は、第7次中期経営計画において、「収益力の確保」「成長に向けたNew領域の拡充」「三位一体の資本政策の実現」「経営基盤の変革」を掲げ、持続的な企業価値の向上を目指しています。再生可能エネルギー事業の強化や、水素・アンモニア事業への参入など、新たな収益源の開拓にも注力しています。今後も事業の選択と集中を進め、収益性の向上と財務基盤の強化に取り組んでいくことが期待されます。
編集部のまとめ
コスモエネルギーホールディングス株式会社の2023年12月期第3四半期決算は、原油価格の下落などの影響はあったものの、石油事業や石油開発事業の好調さにより、大幅な減益にはならず高収益を維持できた良好な結果となりました。今後は再生可能エネルギー事業の強化や新規事業への参入など、収益の多様化に取り組み、持続的な成長を目指していくことが期待されます。
コスモエネルギーホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
コスモエネルギーホールディングス株式会社の決算期は3月期で、第3四半期の決算日は12月31日となっています。当期の年間配当金は250円と、前期に比べて75円増配となっており、業績を反映した株主還元が行われています。今後も配当の拡充や自己株式取得などを通じ、株主への還元強化に取り組んでいく方針です。