株式会社テクノロジーズの決算報告をみると、IT技術の融合で新しい価値を創造し続ける同社の姿が見えてきます。サービス分野を多角化し、着実に業績を拡大してきた同社は、経済の動向に左右されず、独自の成長戦略を確実に実行できています。特に「再エネソリューション事業」では、太陽光発電設備の施工・販売で大きな売上を伸ばしています。今後も経済の変化に合わせた柔軟な事業展開で、さらなる飛躍が期待できそうです。
企業情報
企業名: 株式会社テクノロジーズ
証券コード: E38256
決算期: 2024年1月期
株式会社テクノロジーズの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社テクノロジーズの決算日は1月31日です。四半期決算は2月1日から4月30日の第1四半期、5月1日から7月31日の第2四半期、8月1日から10月31日の第3四半期、11月1日から1月31日の第4四半期と、年間4回の決算を行っています。
主な事業
株式会社テクノロジーズは、ITソリューション事業、SaaS事業、再エネソリューション事業の3つの事業を展開しています。ITソリューション事業では、主にエンタメ映像ソフトウェア開発やAI技術を活用したシステム開発を手掛けています。SaaS事業では自社の人材派遣会社向け管理システム「jobs」の開発・販売を行っています。さらに、再エネソリューション事業では太陽光発電設備の施工・販売を行っています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は、売上高1,745,022千円、営業損失15,801千円、経常損失16,281千円、親会社株主に帰属する四半期純損失48,224千円となりました。利益率は低下しているものの、再エネソリューション事業の売上高が大幅に増加しました。同事業の売上高は1,581,556千円と全体の90%以上を占めています。
売上・利益の推移
過去1年間の業績を見ると、売上高は217,582千円から1,745,022千円と大幅に増加しています。一方で、経常利益は31,161千円の損失となりました。これは主にSaaS事業の利益率が低下したためです。今後は各事業の収益力を高め、全体の利益率の向上が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社テクノロジーズの財務状況を示す四半期連結貸借対照表を見ると、資産の部は16,708,438千円で前期末比103.14%と増加しています。特に流動資産が9,077,585千円と大きな割合を占めています。一方、負債の部は13,546,584千円と前期末比106.44%と増加しており、自己資本比率は5.37%と低下しています。今後の財務体質の改善が課題といえます。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が5,413,004千円と大幅に増加しています。一方で、繰延税金資産が190,128千円から151,434千円に減少しています。これは法人税等の支払いに充てられたと考えられます。
負債の部
負債の部では、短期借入金が3,819,031千円から4,029,830千円に増加しています。また、前受金が717,860千円から1,683,672千円へと大幅に増加しています。これは顧客からの前受収益の増加によるものと考えられます。
純資産の部
純資産の部では、株主資本が897,384千円と前期末比5.1%減少しています。これは主に親会社株主に帰属する四半期純損失の計上によるものです。また、非支配株主持分が2,251,083千円と大きな割合を占めています。
ROAとROE
株式会社テクノロジーズのROAは前期末の5.4%から当第1四半期は5.37%と微減しています。一方、ROEは前期末の37.85%から当第1四半期は17.10%と大幅に低下しています。これは親会社株主に帰属する四半期純損失の計上により自己資本が減少したことが影響していると考えられます。今後の業績改善が課題となっています。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュフローは965,439千円のプラスとなっています。これは前受金の増加などによるものです。一方で、投資活動によるキャッシュフローは151,970千円のマイナス、財務活動によるキャッシュフローは929,755千円のプラスとなっています。全体としては1,743,224千円の現金及び預金の増加となりました。
配当の支払額
株式会社テクノロジーズは過去1年間、配当を行っていません。当面は内部留保を活用して事業投資に充てる方針のようです。今後、業績の安定化と財務体質の改善が進めば、株主還元策の検討も課題になってくるでしょう。
今後の展望
株式会社テクノロジーズは、ITソリューション事業、SaaS事業、再エネソリューション事業の3つの柱を中心に、デジタル技術の活用と再生可能エネルギー分野への投資により、更なる成長を目指しています。特に再エネソリューション事業は今後の伸びが期待できる有望分野です。一方で、SaaS事業の収益改善や財務体質の強化など、課題も残されています。
編集部のまとめ
株式会社テクノロジーズは、ITソリューション事業やSaaS事業、再エネソリューション事業など、デジタル技術とグリーン分野の両輪で成長を遂げています。特に太陽光発電関連で大きな売上を上げており、同社の強みが発揮されています。一方で、SaaS事業の収益改善や財務体質の強化など、課題も抱えています。今後は各事業の収益性を高め、企業価値の向上につなげていくことが期待されます。
株式会社テクノロジーズの決算日や配当についてまとめました。
株式会社テクノロジーズの決算日は1月31日で、年4回の四半期決算を行っています。直近の第1四半期決算では、売上高が大幅に増加したものの、利益は減少しています。 また、同社は過去1年間、配当を実施していません。今後は収益性の改善と財務体質の強化に注力し、株主還元策の検討も課題となりそうです。