東洋炭素株式会社の第83期第1四半期決算まとめ・決算の発表日はいつ?配当や決算日

四半期報告書
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弊サイトは各企業の決算情報を元に決算に関するまとめ情報をご紹介しております。
詳細・正確な情報は対象企業の報告書をご確認ください。

今回は、東洋炭素株式会社の決算報告書をお届けします。この会社は、高機能カーボン製品を提供する老舗企業です。強みはSiC半導体用途の需要が牽引した特殊黒鉛製品の好調な売上で、前年同期比で11.2%増を記録しています。また利益面でも、為替の影響や価格転嫁、売上構成の変化などにより、34.1%の大幅な増益を果たしました。

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企業情報

企業名: 東洋炭素株式会社
証券コード: 53100
決算期: 2024年1月1日〜2024年12月31日

東洋炭素株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?

東洋炭素株式会社の決算期は12月31日が期末日となっています。2024年の第1四半期決算(2024年1月1日〜3月31日)の決算報告を行っています。

主な事業

東洋炭素株式会社は、特殊黒鉛製品、一般カーボン製品、複合材その他製品の3つの事業分野で事業を展開しています。特に、半導体や自動車産業向けの高機能カーボン製品が同社の中核を担っています。SiC半導体用途での需要増加など、先端産業への対応力が同社の強みとなっています。

今期の業績と利益率は?

2024年第1四半期の連結業績は、売上高12,573百万円(前年同期比11.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益2,380百万円(同29.8%増)と好調な結果となりました。増収増益の背景には、SiC半導体用途の需要拡大やモビリティ分野の底堅い需要などが寄与しています。また価格転嫁やコスト管理の取り組みにより、営業利益率は20.2%と前年同期比で改善できています。

売上・利益の推移

過去1年間の売上高は49,251百万円、経常利益は10,182百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は7,506百万円となっています。直近の第1四半期は特に好調で、半導体用途の需要増などを背景に大幅な増収増益を果たしています。今後も事業構造の改善と高付加価値化により、収益力の向上が期待されます。

四半期連結貸借対照表について

2024年3月末の四半期連結貸借対照表をみると、資産合計は97,723百万円、負債合計は12,094百万円、純資産合計は85,628百万円となっています。前期末と比べて、資産は有形固定資産や未収入金の増加などで1,110百万円増加しましたが、負債は微増にとどまりました。純資産も1,103百万円増加し、自己資本比率は87.6%と健全な財務体質を維持しています。

資産の部

資産の部では、現金及び預金の減少があったものの、受取手形及び売掛金、棚卸資産、固定資産などが増加しています。特に半導体関連製品の需要増加を受けて、棚卸資産が1,220百万円増加したことが大きな変化です。

負債の部

負債の部では、未払金や未払法人税等が減少したものの、賞与引当金が増加するなど、大きな変動はありませんでした。全体としては微増にとどまっています。

純資産の部

純資産の部では、利益剰余金の増加や為替換算調整勘定の増加などにより、1,103百万円増加しています。自己資本比率は87.6%と健全な水準を維持しています。

ROAとROE

東洋炭素株式会社のROA(総資産経常利益率)は過去1年間で10.5%、ROE(自己資本当期純利益率)は8.9%となっています。これらの指標は同業他社と比べても高水準にあり、収益性と資本効率性の高さが窺えます。今期の強い業績により、さらに改善が見られる可能性があります。

キャッシュフロー

第1四半期連結累計期間のキャッシュフローは開示されていませんが、前期の実績をみると、営業活動によるキャッシュフローが大幅な黒字となっています。一方、投資活動によるキャッシュフローは固定資産の取得等により赤字となりました。財務活動では配当金の支払いが行われています。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は15,132百万円と手元流動性を確保しつつ、着実な設備投資も行っていると考えられます。

配当の支払額

東洋炭素株式会社は、前期の配当金は1株当たり110円と、前期比で40円増配しています。今後も中長期的な収益の拡大と株主還元のバランスを取りつつ、適切な配当政策を続けていくことが期待されます。

今後の展望

東洋炭素は、中期経営計画において高付加価値製品の拡大や生産性向上に取り組んでおり、今後も強いモメンタムを維持できると考えられます。SiC半導体をはじめとする先端産業への対応力と、カーボン製品の全般的な需要回復により、将来的な業績拡大が期待できます。さらなる収益力の向上と株主還元の強化に期待したいところです。

編集部のまとめ

東洋炭素は、特殊黒鉛製品を中心に、SiC半導体関連の需要に支えられて好業績を上げてきました。高付加価値製品の拡大や生産性向上などの取り組みにより収益力が向上しており、収支面でも健全性が保たれています。先行きの景気動向に留意が必要ですが、中長期的には先端産業への対応力と需要の回復を背景に、さらなる成長が期待できそうです。

東洋炭素株式会社の決算日や配当についてまとめました。

東洋炭素株式会社の決算期は12月31日が期末日となっています。第1四半期の決算を報告しており、業績は増収増益と好調な内容となっています。過去1年間の配当金は1株当たり110円と、株主還元にも力を入れています。今後も先端分野への対応力を活かしつつ、収益力の向上と適切な株主還元を目指すことが期待されます。

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