日本高周波鋼業株式会社の最新の四半期決算報告書が公開されました！同社は金属加工の大手企業で、特殊鋼の製造・販売などを主な事業としています。今回の決算では、売上高が前年同期比で18.1%減となりましたが、固定資産の売却により68.75億円の四半期純利益を計上しました。事業環境が厳しい中でも、強固な財務基盤を維持しており、今後の業績回復に期待が高まります。
企業情報
企業名: 日本高周波鋼業株式会社
証券コード: E01240
決算期: 3月期
日本高周波鋼業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
日本高周波鋼業株式会社の決算期は3月期です。 3月期の決算短信は毎年6月頃に、四半期報告書は2、5、8、11月頃に発表されます。
主な事業
日本高周波鋼業株式会社は、特殊鋼の製造・販売を主な事業としています。工具鋼、特殊合金鋼、軸受鋼などの特殊鋼製品を製造し、自動車、産業機械、工具メーカーなどに販売しています。また、鋳鉄製品の製造・販売にも取り組んでおり、製造業向けの自社ブランド製品を提供しています。
今期の業績と利益率は？
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が278.38億円（前年同期比18.1%減）、営業損失が11.27億円となりました。一方で、固定資産の売却により特別利益を計上したことから、親会社株主に帰属する四半期純利益は68.75億円と大幅な黒字となりました。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と利益の推移を見ると、売上高は2022年3月期は445.51億円と高水準でしたが、2023年3月期第3四半期は278.38億円と減少しています。一方で、営業利益は2022年3月期は10.02億円の黒字でしたが、2023年3月期第3四半期は11.27億円の営業損失となりました。ただし、特別利益の計上により親会社株主に帰属する四半期純利益は68.75億円と大幅な増益となっています。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末時点の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は389.83億円となっています。このうち流動資産は261.89億円で、現金及び預金、受取手形・売掛金、棚卸資産などが主な内訳です。一方、負債合計は170.12億円となっており、支払手形・買掛金、借入金などが主な内容となっています。また、純資産は219.70億円と、前期末から大幅に増加しています。
資産の部
資産の部では、流動資産が前期末から15.45億円減少しました。その主な要因は、受取手形・売掛金が減少したことです。一方、固定資産は前期末から14.71億円減少しており、有形固定資産の減少が主な要因です。
負債の部
負債の部では、流動負債が前期末から90.29億円減少しました。これは主に、短期借入金の返済により減少したためです。固定負債は前期末から8.21億円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により68.34億円増加しました。この結果、自己資本比率は56.4%となり、財務基盤が強化されています。
ROAとROE
ROAは前年同期の0.1%から当第3四半期では-2.8%に低下しています。一方、ROEは前年同期の0.2%から当第3四半期は31.2%と大きく上昇しました。これは、特別利益の計上により親会社株主に帰属する四半期純利益が大幅に増加したためです。
キャッシュフロー
第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは10.6億円の収入となりました。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは13.3億円の収入となっており、主に固定資産の売却による収入によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは14.4億円の支出となっています。
配当の支払額
日本高周波鋼業株式会社は、当第3四半期において1株当たり5円の期末配当を実施しました。前期の年間配当は5円でしたので、配当水準を維持しています。今後も株主還元に注力していく方針のようです。
今後の展望
世界経済の減速による需要減少が続いており、事業環境は厳しい状況が続くと見込まれます。しかし、同社は特殊鋼の製造・販売に強みを持っており、引き続き販売価格の改善に取り組むことで収益力の回復が期待できます。また、固定資産の売却により資金を調達できたことから、財務基盤も強化されています。今後は、変化する市場ニーズに合わせた製品開発や新規事業の育成にも注力し、持続的な成長を目指していくと見られます。
編集部のまとめ
日本高周波鋼業株式会社は、特殊鋼の製造・販売を主要事業としている金属加工企業です。直近の業績は厳しい環境の中で減収減益となりましたが、固定資産の売却による特別利益の計上で大幅な増益を実現しました。財務基盤も強化されており、今後の業績回復に期待が高まります。同社は、市場ニーズに合わせた製品開発や新事業創出にも取り組んでいく方針で、持続的な成長を目指しています。
日本高周波鋼業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
日本高周波鋼業株式会社の決算期は3月期で、決算短信は毎年6月頃、四半期報告書は2、5、8、11月頃に発表されます。また、同社は当期末に1株当たり5円の期末配当を実施し、前期と同水準の配当を維持しています。株主還元に注力していくことから、今後の配当動向にも注目が集まります。
