株式会社三ッ星の第3四半期決算は好調な業績となりました。売上高は前年同期比2.6%増の7,646百万円に達し、営業利益は前年同期比72.7%減の35百万円ながらも、特別利益として子会社取得に伴う負ののれん発生益76百万円を計上したことで、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期の損失から121百万円の黒字に転じています。
企業情報
企業名: 株式会社三ッ星
証券コード: 58200
決算期: 3月期
株式会社三ッ星の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社三ッ星の決算は3月期で、第3四半期決算は2023年12月31日までのデータが今回発表されました。決算の日程は、毎年6月に定時株主総会が開催され、3月期の通期業績が報告されています。
主な事業
株式会社三ッ星は、電線事業、ポリマテック事業、電熱線事業の3つを主要な事業としています。電線事業ではゴム電線やプラスチック電線を、ポリマテック事業では押出成形品や機能樹脂品を、電熱線事業では自動車関連や家電関連の電熱線を製造・販売しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の連結業績は、売上高7,646百万円、営業利益35百万円、経常利益82百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益121百万円となりました。当第3四半期の営業利益率は0.5%と低い水準ですが、特別利益の計上により純利益は改善しています。
売上・利益の推移
売上高は前年同期比2.6%増と順調に推移しています。一方で、営業利益は前年同期比72.7%減と大幅な減益となっています。これは主に、材料価格高騰の影響を受けたためです。しかし、特別利益の計上により経常利益や純利益は改善しています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の連結貸借対照表をみると、総資産は12,195百万円と前期末から1,244百万円増加しています。これは主に、子会社の新規連結に伴う土地の増加などによるものです。
資産の部
流動資産は7,665百万円、固定資産は4,529百万円です。流動資産の増加は、現金及び預金や受取手形・売掛金が増加したことが要因です。固定資産の増加は、子会社の新規連結に伴う土地の増加が主な理由です。
負債の部
負債合計は5,720百万円となっています。流動負債は3,381百万円、固定負債は2,338百万円と増加しています。これは主に、借入金の増加によるものです。
純資産の部
純資産は6,475百万円と前期末から402百万円増加しました。これは主に、資本剰余金や利益剰余金の増加によるものです。自己資本比率は53.1%となっています。
ROAとROE
ROAは前年同期が△0.9%でしたが、当期は1.0%と回復しています。一方、ROEは前年同期の△1.6%から当期は1.9%となっています。これは、利益水準が回復したことに加えて、子会社の新規連結に伴う資産の増加などで自己資本の伸びが抑えられたことが要因です。
キャッシュフロー
当第3四半期のキャッシュ・フローについては開示されていませんが、営業活動によるキャッシュ・フローの改善により、現金及び預金が前期末から151百万円増加している点が注目されます。今後の事業展開に活用できる手元資金が蓄積されていることが分かります。
配当の支払額
当期の1株当たり配当金は、前期から10円減の50円となりました。これにより、配当金総額は57百万円となっています。財務体質の強化と事業投資のバランスを取りながら、株主還元にも注力していることがわかります。
今後の展望
株式会社三ッ星は、ESG経営を推進する中で、原材料価格高騰への対応や生産性向上、品質維持などに取り組み、業績の向上を目指しています。電線事業やポリマテック事業では、新規顧客の開拓や高付加価値製品の売上拡大が期待されるほか、電熱線事業ではEV化などのマーケット変化に注目し、新分野への参入を加速させていきます。
編集部のまとめ
株式会社三ッ星の第3四半期決算は、売上高は増加したものの、利益面では材料価格高騰の影響を受け、営業利益は大幅に減少しました。しかし、子会社取得に伴う特別利益の計上により、純利益は改善に転じています。今後は、ESG経営の推進やコストダウン、新分野開拓などに注力し、業績の回復を目指していくことが期待されます。
株式会社三ッ星の決算日や配当についてまとめました。
株式会社三ッ星の決算は3月期で、第3四半期決算は2023年12月31日までのデータが発表されました。1株当たり配当金は前期から10円減の50円となり、配当金総額は57百万円となっています。今後も財務体質の強化と株主還元のバランスを取りながら、持続的な成長を目指していくことが期待されます。