小池酸素工業株式会社の2023年12月期第3四半期決算が発表されました。売上高は367億64百万円、経常利益は36億93百万円と大幅な増加となり、親会社株主に帰属する四半期純利益も23億19百万円と好調でした。主力のメカニカルと高圧ガス事業が伸張した結果、着実な業績拡大が実現されています。
企業情報
企業名: 小池酸素工業株式会社
証券コード: 61370
決算期: 3月31日
小池酸素工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
小池酸素工業株式会社の決算日は3月31日となっています。第1四半期は6月、第2四半期は9月、第3四半期は12月に、それぞれ四半期決算の発表が行われます。年間の決算は6月28日の定時株主総会で承認されます。
主な事業
小池酸素工業株式会社は、酸素・アセチレンなどの高圧ガスの製造・販売や溶接機械、産業機械の製造・販売を主力事業としています。メカニカル事業では、ファイバーレーザー切断機や溶接ポジショナーなどを手掛け、高圧ガス事業では医療・産業ガスを提供しています。さらに溶接機材の製造・販売、産業用排ガス処理装置なども手がけています。
今期の業績と利益率は？
当第3四半期連結累計期間の売上高は367億64百万円、経常利益は36億93百万円と大幅に増加しました。これにより、経常利益率は10.0%と高水準を維持しています。加えて、親会社株主に帰属する四半期純利益も23億19百万円と44.9%増と好調な業績となりました。
売上・利益の推移
小池酸素工業の売上高は年々着実に増加しており、前年同期比5.7%増の367億64百万円となりました。経常利益は36億93百万円と40.0%増と大幅に伸びています。特に第3四半期はメカニカル事業と高圧ガス事業が牽引し、好調な業績となりました。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は698億94百万円と、前連結会計年度末比49億59百万円の増加となりました。負債合計は297億66百万円で前連結会計年度末比9億11百万円の増加、純資産合計は401億28百万円と前連結会計年度末比40億48百万円の増加となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が15,049百万円、受取手形及び売掛金が9,395百万円、電子記録債権が4,231百万円となっています。また有形固定資産は12,894百万円となっています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が6,710百万円、電子記録債務が5,153百万円、短期借入金が4,818百万円となっています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が24,602百万円、その他の包括利益累計額が7,271百万円となっています。自己資本比率は53.2%と高い水準を維持しています。
ROAとROE
小池酸素工業のROAは3月期決算で3.2%、ROEは5.7%となっています。両指標とも前期から改善しており、特にROEは前期の4.8%から大きく伸びています。売上増加と利益率の向上により収益性が高まっていることが要因です。今後もこの水準を維持していくことが期待されます。
キャッシュフロー
キャッシュフローの状況については、当四半期連結累計期間の情報が開示されていませんが、前期は営業活動によるキャッシュ・フローが42億円、投資活動によるキャッシュ・フローが△29億円、財務活動によるキャッシュ・フローが△11億円となっています。安定した営業キャッシュ・フローの創出と、設備投資や借入金返済など健全な財務体質が維持されています。
配当の支払額
2023年6月28日の定時株主総会の決議により、1株当たり90円の期末配当が支払われています。前期の1株当たり60円から大幅に増額されました。また、特別中間配当として1株当たり30円の支払いも行われています。今後も安定した配当政策が期待できます。
今後の展望
小池酸素工業は中期経営計画の”世界市場での顧客満足の実現”に向け、国内外での拡販活動と収益力の強化に注力しています。ファイバーレーザー切断機や溶接ポジショナーなどの高付加価値製品の販売が好調で、引き続き需要の取り込みに期待できます。また、高圧ガス事業でも医療・産業向けの新規拡販を積極的に進めていくことで、さらなる業績拡大が見込まれます。
編集部のまとめ
小池酸素工業株式会社の2023年12月期第3四半期決算は、売上高、経常利益、純利益ともに大幅に増加し、好調な業績となりました。メカニカル事業と高圧ガス事業が牽引し、収益性も高まっていることが特徴です。また、自己資本比率も高水準を維持し、安定した財務基盤を築いています。今後も中期経営計画の推進により、さらなる業績拡大が期待できそうです。
小池酸素工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
小池酸素工業株式会社の決算日は3月31日で、年間の決算は6月の定時株主総会で承認されます。直近の2023年3月期の期末配当は1株当たり90円と大幅増額されており、今後も安定的な配当が期待できます。
