株式会社メタリアルの2024年5月期第1四半期決算が発表されました。AI事業の好調が続き、連結売上高は1,135百万円と前年同期比15.4%増、経常利益は207百万円と66.2%増と、大幅な増益となりました。今後も同社のAI事業を中心とした事業展開に注目が集まりそうです。
企業情報
企業名: 株式会社メタリアル
証券コード: 61820
決算期: 2024年2月期
株式会社メタリアルの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社メタリアルの決算期は2月期で、第1四半期は3月~5月となります。第1四半期の決算発表は2024年7月12日に行われています。
主な事業
株式会社メタリアルは、主にAI事業、HT事業、メタバース事業を展開しています。AI事業では機械翻訳や人間翻訳などのサービスを提供し、HT事業では受託開発を手がけています。また、メタバース事業も展開しており、同社の事業の柱となっています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の連結売上高は1,135百万円と前年同期比15.4%増と好調な業績を残しました。利益面では、営業利益が211百万円と89.8%増、経常利益が207百万円と66.2%増と大幅な増益となりました。
売上・利益の推移
同社の売上高と利益の推移を見ると、AI事業が25.6%増、HT事業が10.9%減と対照的な結果となりました。一方、メタバース事業は75.4%減と苦戦したものの、全体としては増収増益を果たしています。今後もAI事業の拡大が同社の業績を牽引していくと見られます。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は4,600百万円と前期末比3.2%増加しています。流動資産が3,720百万円と増加し、固定資産が879百万円と減少しています。一方、負債合計は2,782百万円と前期末比0.2%増加しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が3,068百万円と前期末比0.3%減少しました。一方で、受取手形、売掛金及び契約資産が387百万円と前期末比84.1%と大幅に増加しています。
負債の部
負債の部では、前受金が992百万円と前期末比21.8%増加しましたが、長期借入金が314百万円と前期末比21.1%減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が783百万円と前期末比14.7%増加しました。これにより、自己資本比率は38.6%と前期末より1.8ポイント上昇しています。
ROAとROE
ROAは前年同期の12.5%から当期は18.0%に上昇しており、ROEも前年同期の16.9%から29.0%に上昇しています。これは主にAI事業の好調な業績が寄与したためと考えられます。今後も事業の効率化を進め、収益性の向上につなげていきたいと見られます。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローが208百万円のプラスとなっています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは17百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローは199百万円のマイナスとなっており、全体としては9百万円の減少となりました。
配当の支払額
株式会社メタリアルは、当第1四半期においては配当の支払いは行っていません。年間配当については、業績動向を勘案しながら適切に検討していく方針です。
今後の展望
同社は、AI事業の更なる拡大を目指しています。「Metareal AI」プロジェクトの本格的な展開により、大手企業からの受注が増加しつつあるほか、メタバース事業への投資を抑え、収益性の改善にも取り組んでいます。今後も同社の成長が期待できそうです。
編集部のまとめ
株式会社メタリアルは、AI事業を中心に堅調な業績を遂げています。特に、「Metareal AI」プロジェクトの立ち上がりが好調で、大型受注にもつながっています。一方で、メタバース事業は投資を抑えつつ、収益性の改善に取り組んでいます。今後も同社の事業展開に注目が集まりそうです。
株式会社メタリアルの決算日や配当についてまとめました。
株式会社メタリアルの決算期は2月期で、第1四半期の決算発表は2024年7月12日に行われています。直近の決算では、AI事業の好調さが目立ち、全体として増収増益を果たしました。一方で配当については、まだ行っていない状況です。今後の業績動向を見ながら、配当も検討していくとしています。