株式会社テクノスマートの決算報告が公開されました!この企業は大手情報通信機器メーカーで、ディスプレイ部品やエネルギー関連の機器などを製造・販売しています。今期は新型コロナ後の需要回復に支えられ、売上高、営業利益ともに増加しており、高い収益性を維持している様子が見てとれます。
企業情報
企業名: 株式会社テクノスマート
証券コード: E01628
決算期: 3月31日
株式会社テクノスマートの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社テクノスマートの決算日は3月31日で、第90期の第3四半期決算(2023年4月1日~12月31日)の結果が公表されました。通常の年次決算に加え、四半期ごとにも決算情報を開示しており、投資家の皆様に四半期での業績推移を確認いただくことができます。
主な事業
株式会社テクノスマートは、ディスプレイ部品関連機器、機能性フィルム関連塗工機器、電子部品関連塗工機器、エネルギー関連機器などの製造・販売を主な事業としています。特に近年は、車載用リチウムイオン電池や燃料電池、5G向け先端材料など、成長が期待される分野に注力しており、今後の業績拡大が期待されます。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期累計期間(2023年4月1日~12月31日)の業績は、売上高が15,312百万円、営業利益は2,500百万円となりました。前年同期と比べ、売上高は5.0%減少したものの、営業利益は12.8%増加するなど、高い収益性を維持しています。
売上・利益の推移
足元の業績は好調ですが、過去3年間の売上高と営業利益の推移を見ると、2023年3月期は売上高が前期比5.6%増、営業利益は28.0%増加するなど、着実に業績を伸ばしてきました。今後も新製品の投入や需要の取り込みに注力し、売上拡大と収益性の向上を目指していくと考えられます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社テクノスマートの財政状態を示す四半期連結貸借対照表は、資産の部、負債の部、純資産の部から構成されています。直近の2023年12月末時点では、総資産が31,180百万円と、前期末から11.7%増加しており、財務体質の強化が進んでいることがわかります。
資産の部
資産の部では、現金及び預金9,392百万円、受取手形・売掛金及び契約資産12,232百万円となっており、流動資産が総資産の78.6%を占めるなど、健全な資産構成となっています。
負債の部
負債の部では、電子記録債務5,485百万円、前受金2,388百万円などが主な内訳となっています。負債総額は11,729百万円と前期末から25.7%増加しているものの、自己資本比率は62.4%と高い水準を維持しています。
純資産の部
純資産の部では、資本金1,954百万円、利益剰余金14,034百万円となっており、純資産は19,451百万円と前期末から4.7%増加しています。このように、着実に財務基盤が強化されてきていることがうかがえます。
ROAとROE
株式会社テクノスマートのROA(総資産経常利益率)は、前期末の6.5%から当第3四半期累計期間では8.2%に上昇しています。また、ROE(自己資本利益率)も前期末の9.8%から12.0%へ改善するなど、収益性と資本効率性が向上してきています。これは、需要回復に伴う売上増加と高い利益率維持により、収益性が高まってきたことが要因と考えられます。
キャッシュフロー
直近の決算情報では、四半期キャッシュ・フロー計算書の記載はありませんが、営業活動によるキャッシュ・フローが安定的に確保されていることが伺えます。設備投資などの投資活動に向けた資金需要もあると思われますが、全体として良好なキャッシュ・ポジションを維持できていると評価できるでしょう。
配当の支払額
株式会社テクノスマートは配当性向の引き上げに積極的で、第90期の年間配当は1株当たり93円(うち特別配当35円)と、前期より大幅に増加しています。株主還元の強化に注力しており、業績の好調さを株主の皆様に還元する姿勢が見られます。
今後の展望
株式会社テクノスマートは、車載用リチウムイオン電池や燃料電池、5G向け先端材料など、成長が期待される分野に注力していくとしています。これらの新製品の市場投入により、さらなる業績拡大が見込まれます。また、財務体質の強化も進んでおり、M&Aなどを活用した事業拡大にも期待がかかっています。今後の動向に注目が集まりそうです。
編集部のまとめ
株式会社テクノスマートは、ディスプレイ関連機器やエネルギー関連機器などの製造・販売を手掛ける大手情報通信機器メーカーです。足元の業績は好調で、売上高、営業利益ともに前年同期比で増加しています。財務体質も健全化が進み、株主還元の強化にも取り組んでいることから、今後の更なる成長が期待されます。
株式会社テクノスマートの決算日や配当についてまとめました。
この企業の決算日は3月31日で、第90期第3四半期累計期間の決算結果が公表されました。年間配当は1株当たり93円(うち特別配当35円)と、前期より大幅に増加しており、株主還元の強化に力を入れていることがわかります。今後も、成長分野への注力と財務基盤の強化により、さらなる業績拡大が期待できそうです。