日工株式会社の第3四半期決算が発表されました。連結売上高は前年同期比1.8%増の276億19百万円と好調な業績を収めています。経常利益も前年同期比84.3%増の9億75百万円と大幅な増益となりました。今後の展望も明るいようですので、注目の企業といえるでしょう。
企業情報
企業名: 日工株式会社
証券コード: 6306
決算期: 3月期
日工株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
日工株式会社の決算日は3月31日です。第1四半期は6月30日、第2四半期は9月30日、第3四半期は12月31日、本決算は3月31日に行われています。
主な事業
日工株式会社は、コンクリートプラント、アスファルトプラント、環境・搬送装置、破砕機等の製造・販売を行っている企業です。主力製品は建設機械や環境装置で、国内外に製品を展開しています。建設業界やインフラ整備、環境関連事業などで幅広く使われており、事業領域は多岐にわたります。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の売上高は276億19百万円で前年同期比1.8%増加しました。また、営業利益は7億18百万円と前年同期比95.6%と大幅に増加しています。経常利益も9億75百万円と84.3%の増益となり、高い収益性を維持している企業です。
売上・利益の推移
直近3年間の売上高は2022年3月期が396億65百万円、2023年3月期は2期連続で増収となり、当第3四半期累計では276億19百万円と好調な推移となっています。経常利益も2022年3月期は12億55百万円、2023年3月期は12億20百万円と順調に増加しており、当第3四半期累計は9億75百万円まで伸びています。安定的な業績拡大が続いています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の総資産は596億40百万円と前期末から75億12百万円増加しています。これは主に、現金及び預金の増加や仕掛品の増加などによるものです。
資産の部
流動資産は388億83百万円と前期末から51億59百万円増加しています。固定資産は207億56百万円と前期末から23億52百万円増加しています。
負債の部
負債合計は276億3百万円と前期末から70億79百万円増加しています。主な要因は、契約負債の増加や長期借入金の増加などです。
純資産の部
純資産合計は320億36百万円と前期末から4億32百万円増加しています。自己資本比率は53.9%となっています。
ROAとROE
ROAは前年度が2.4%でしたが、当第3四半期連結累計期間では1.6%と若干低下しています。一方でROEは前年度が3.2%から、当第3四半期連結累計期間では2.4%に上昇しています。自己資本の効率的な活用ができており、収益性も高いと評価できます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは前年同期比で増加しており、投資活動によるキャッシュ・フローも大幅に改善しています。この結果、当第3四半期連結累計期間の現金及び現金同等物の残高は前期末比31億73百万円増加の134億91百万円となっています。手元流動性が高まり、今後の設備投資や事業展開にも活かせる財務体質が築かれています。
配当の支払額
直近の中間配当は1株当たり15円、期末配当も1株当たり15円で、年間の配当金は1株当たり30円となる見込みです。この水準は前期と変わらず、安定的な配当政策を維持しています。今後も株主還元に注力していく姿勢が窺えます。
今後の展望
グループ会社の株式会社松田機工を新たに連結子会社化するなど、M&Aを通じた事業領域の拡大を進めています。また、ウクライナ向けのモバイルプラント販売の増加や、国内の製品販売も堅調に推移するなど、今後の業績拡大が期待できそうです。先行きの不透明感もありますが、財務基盤の強化と収益性の向上に努めていくものと考えられます。
編集部のまとめ
日工株式会社は、建設機械やインフラ関連、環境装置などの分野で安定した事業基盤を持つ企業です。当第3四半期決算では、グループ会社の新規連結や受注の増加により増収増益となりました。財務体質の強化とともに、今後のM&Aなどによる事業拡大にも期待が高まっています。安定した収益力と株主還元にも注目しつつ、引き続き注目すべき企業といえるでしょう。
日工株式会社の決算日や配当についてまとめました。
日工株式会社の決算日は3月31日で、3月期決算を行っています。中間配当と期末配当の年間配当金は1株当たり30円と、安定的な株主還元を続けている企業です。今後も財務基盤の強化と収益性の向上に努め、株主価値の向上を目指していくことが期待されます。